プロフィール

イザク

Author:イザク
好きな物・好きな人(順不同)

昔のSF。宇宙とかロボットとかそういうSFっぽいもの。
本一般。映画一般。特撮ヒーロー。仏像。友情モノ。
西尾維新先生。舞城王太郎先生。荒木飛呂彦先生。奥泉光先生。円城塔先生。津原泰水先生。山岸涼子先生。松本大洋先生。三上骨丸先生。白鵬様。食パンちゃん。

カテゴリ

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

51Snxo2DBLL__SX315_BO1,204,203,200_ジャンプコミックス 原作:西尾維新 作画:暁月あきら

「めだかボックス」の黄金コンビが帰ってキター!!!

ジャンプ漫画の中でも異彩をはなち、独自のポジションで今もファンの多い「めだかボックス」の、西尾先生と暁月先生の新作がキター!!!
しかも、「めだかボックス」の球磨川くんみたいな自意識こじらせ少年と、安心院さんみたいな天真爛漫前向き美少女との心の触れ合い・・・っていうかすれ違いっていうか、もう最初の数ページから濃厚な西尾ワールドで、久々にこの毒っ気を浴びて心地よいのなんの(笑)
暁月先生の作画も冴え渡っており、魅力的なキャラ造形と豊かな表情、かつまた漫画表現として新しい手法があちこちに見受けられ、1冊のコミックスを読んでこんなに充実感と満足感を覚えたのは久々のことです。
(「モブサイコ100」はまとめて読んで感動する作品なのでまた別枠で)

主人公の少年(名前は明らかにされず、ただ「少年」でしかない)は、周りの人間がすべて無個性な黒いノイズのようにしか見えない奇病にかかっている。この病気にかかると、12歳の誕生日の日に死んでしまう。
平凡な自分の人生を悲観していた少年は、悲劇的で珍しいこの病気にかかったことで「見下されることの快感」を味わうが、もう一人、同じ病気にかかっている少女に出会い、彼女の圧倒的な個性と溌剌とした美しさに惹かれ、また嫉妬もする。
自分だけがこの奇病にかかった特別な人間でありたいと願う少年は、少女を殺そうとチャンスをうかがうのだが・・・。

↑こうやって書いてみるとメチャクチャなあらすじですが、コミックス読んでる間はすごい引き込まれてあんまり不自然にも思ってなかったなあ・・・。登場人物の内面を伝えきる、暁月先生の表現力のおかげだと思います。
少女が他の人を見るとき、顔にキラキラのモザイクがかかっているのもなんかキレイで可愛い。
(あと、少年と少女がいろんな表情をしている見開きページがあって、少年の「人を見下す表情のクオリティの高さ」には笑った)
12歳になると死ぬ、というところがポイントで、ようするにこれは、大人になれない子供たちの物語。
小学校高学年あたりで、周りの大人が全部「社会の歯車」みたいに見えちゃって、同級生たちも「何も考えていない良い子たち」に見えちゃって、「世の中に、何かを真剣に考えているのはもしかして自分一人なんじゃないか?」って思っちゃう子供って、いるよね・・・?
頭の善し悪しに関係なく、そういった「実在の不安」とでも言いたいような自我の目覚めを大人になる直前に経験する子供は少なくないと思うのですが、そういう、子供のころの不安を強烈に思い出させてくれるコミックスです。
ニヒルに、漠然と死を願っていた少年が、少女と出会い初めて熱を帯びて他人に接する(少女が将棋でわざと少年に負けたとき、少年が本気で怒るシーンが印象的)、初めて他人に真剣に興味を持つようになる、ボーイ・ミーツ・ガールのラブストーリーでもあります。

最近、西尾先生は続きものが多くて、正直マンネリ気味では? と思い、新作を追いかけるのもやめてしまっていたのですが、こんなに生きの良い、独特な西尾ワールドの原作を手掛けていらしたとは、嬉しい限り。
西尾×暁月コンビは「大場つぐみ×小畑健」に並ぶ黄金コンビだとひそかに思っていましたが、この「症年症女」でそれが証明されて嬉しい限り。
ただ、このコミックス、1巻でまだ続きがあるのですが、この先続けても仕方ないような気もするのですが・・・。設定の驚きが新鮮なうちに、サクッと終わりにした方がいいと思います。っていうか1冊でまとめて欲しかった。
ジャンプ系の場合、下手に人気が出ると終われなくなってしまうので、そこだけが唯一心配です。
スポンサーサイト
2015年4月8日発刊 集英社ジャンプコミックス 西尾維新原作
51lKLJKVF3L__AA160_.jpg 
「天国」「指輪」「サッカー」などなど、西尾維新が「お題」に基づいて作った原作を、9人の人気漫画家に作画してもらって1冊の本にまとめるという、なんとも贅沢な企画の短編集。
それぞれの短編の掲載誌が、週刊少年ジャンプだけでなくジャンプSQやヤングジャンプ、別冊マーガレットまで含めたクロスオーバーな企画だったため、すべての作品を読むのは大変だったのですが、こうして1冊の本にまとまり、掲載時のカラー表紙絵までレイアウトもそのままに完璧に復元されていて、ファンには至れり尽くせりの本です。
そして、それぞれの短編の切れ味の良さ、また、各マンガ家さん達の個性あふれる作画のすばらしさ。
まさに、宝石箱のような短編集。
西尾先生はシリーズものが多い印象だけど、こうしてみると「平成青春版・星新一」とでも言いたくなるような、短編の名手であることが良くわかります。
また、巻末には西尾先生による後書きと各作品の解説もあり、西尾先生のそれぞれの漫画家さんたちへのリスペクトに満ちた内容となっていて、更に一層、心が暖かく満たされます。

『娘入り箱』(お題・ダンボール 作画・暁月あきら)
「めだかボックス」にて、うるさがたのジャンプ読者をもうならせた黄金コンビ、西尾先生と暁月先生。
暁月先生の、キャラクター作りの上手さは「めだボ」でも遺憾なく発揮されていましたが、この「娘入り箱」でも、ヒロインのハコちゃんがとにかく可愛い。幼女版も娘版もどっちも可愛い。
西尾先生って小説を書いていてもなにかマンガっぽいけど、その、軽くてシニカルで残酷だけどちょっと甘い持ち味を100%活かせるのはやはり暁月先生という気がします。一言で言うと相性バツグン!
爽やかな後味の作品で、巻頭を飾るにふさわしい。

『RKD-EK9』(お題・天国 作画・小畑 健)
かつてジャンプ誌上で、「うろおぼえウロボロス!」で西尾維新と組んだことのある、小畑先生。
小畑先生ってもともとギャグ漫画を描いていたこともあり、案外クッダラナイ話がお好きですよね(笑)
荒唐無稽な設定としょうもないオチのあるこの短編を、小畑先生が楽しげに作画しています。
あとがきで西尾先生もおっしゃっていますが、「釜茹亡国」というマッドサイエンティストの女の子が、新しいタイプの可愛さで表現されていて、やはり小畑先生の画力にあらためて感動させられます。
「うろおぼえウロボロス2!」も是非お願いします!

『何までなら殺せる?』(お題・動物 作画・池田晃久)
「蟻やミミズなら殺せるけど、蛙は無理」とか、「魚は平気だけど鳥は無理」とか、何までなら殺せるか、というエグいテーマの作品。
・・・と見せかけて、意外としみじみした話なのか、・・・と思いきや!
ラスト4ページくらいの女の子の顔のアップがマジで怖い。

『ハンガーストライキ!』(お題・ハンガー 作画・福島鉄平)
「サムライうさぎ」という連載で、ジャンプ誌上でも一定数のファンを持っていた福島先生。
当時から、絵柄の可愛さは光っていましたが、しばらく見ない間に絵柄がどえらい事になっていました!
もう、容赦なくポップで可愛い!
マンガというよりイラストに近いですが、ちゃんとコマ割りの中で登場人物の内面に沿って絵が描かれてもいます。原作を渡した時点で、自分の作った話がこんなコミックスに仕上がってくるとは想像もつかないだろうな・・・。
試合に勝って片足を上げてポーズを取る炭長ちゃんの1ページの絵が好き!
ラストは甘くて、ちょっと百合っぽいのもいい。
しかし、「ハンガー」というお題からこんな話を作っちゃうって、西尾先生、やはりパネエ!

『恋ある道具屋』(お題・指輪 作画・山川あいじ)
絵で一番驚いたのはコレかな・・・。
山川あいじというマンガ家さん、見るのは初めてだったのですが、何というかその、「こんなに絵のうまい人がいるのか!」という衝撃を受けました。
1コマ1コマに世界が封じ込められている・・・
特に、130~132ページの9コマは、ひとつひとつに独立したドラマを感じます。これだけの絵を描くのに、どれだけ資料を集めて時間をかけて描いているのだとうか・・・
ストーリーとしては比較的、よくある話なのですが主人公の呼び名をめぐるモノローグが可笑しい。

『オフサイドを教えて』(お題・サッカー 作画・中山敦史)
一見爽やかではないのに、後味が実に爽やかな青春スポーツ漫画。
滅茶苦茶な女の子の暴走漫画に見えて、ラスト、それぞれに救いがあるのがいいです。西尾先生は優しいなあ・・・。
絵も、一見勢いだけみたいだけれど、迫力でぐいぐい進んでいく感じが凄い。あとやはり、女の子が可愛いですw

『どうしても叶えたいたったひとつの願いと割とそうでもない99の願い』(お題・願いごと 作画・中村 光)
私、今ごろになって「聖☆おにいさん」にハマッています(2人が仲良くて癒される~w)。
その作者、中村光先生が作画なのですが、「聖☆おにいさん」のユルい感じとはうって変った暗めの絵柄にまずびっくりしました。
まあ内容も内容なので・・・っていうか、見開きでみっしり書きこんである「99の願い」があまりにも西尾的で(笑)
「めだボ」の時の安心院さんの100のスキルを思い出すなあ(笑)
ラストのオチは軽めのくせに、設定がやけに凝っているなあ、と思いましたが、そういえば最近本屋さんの店頭に、「十二大戦」という本(西尾維新・著 中村光・挿画)が平積みされているのを見たけどアレってこの設定で描かれた本だったのね!

『僕らは雑には学ばない』(お題・汗 作画・河下水希)
「いちご100%」などの作品で思春期の少年たちの、恋愛への憧れとちょっとしたエロ欲を同時に満たしてくださっていた河下先生。
この人の絵は、とにかくキレイで女の子が可愛いです。2次元的な、アニメ絵的な可愛さじゃなくて、肌に触れたら柔らかそうな、髪に触れたらサラサラッてしてそうな、そんな感じ。
そんな女の子の可愛さはもちろんのこと、この作品では男の子(変人の先輩)もイケメン眼鏡男子に描かれていて、ちょっと個性的なラブコメ短編として、隙のない出来栄えです。

『友達いない同盟』(お題・会話劇 作画・金田一蓮十郎)
「ジャングルはいつもはれのちグウ」って昔、単行本買ってたっけな・・・。
軽~いタッチの絵柄が、ユル~い内容とマッチしていて、肩の力を抜いて何となく読むのにピッタリです(笑)
女の子二人でどうでもいいようなことを延々と話しているだけなのですが、ほんの少しだけ友情っぽいし百合っぽい。
女の子同志の友情がお好きですよね西尾先生は。
個人的には、「生還フラグ」が好き。
「舞台が男塾。」「名前がポルナレフ。」ってオイ(笑)

<
続・終物語 (講談社BOX)続・終物語 (講談社BOX)
(2014/09/18)
西尾 維新、VOFAN 他

商品詳細を見る

ついに、ついに「化物語シリーズ」の最終巻が出ました。
ストーリーとしては全巻ですっかり終了していたので、この本は余談というか後日譚というか、そんな色合いが濃いです。
(巻末の広告に、「物語シリーズ セカンドシーズン 接物語」という文字が見えたのだが・・・気のせいよね・・・)

表紙を飾る健康的美少女はなんと「終物語・上」に登場していた、ひたすら阿良々木くんを憎悪していた少女・老倉育ちゃんなのね。何がどうしてこうなった!?
・・・というか、本来書かれなくてもよかったこの本が書かれたのは、もしかして老倉育を救済するという意味があったのかも知れない。「終物語・上」を読んだ人なら分かると思うけど、育ちゃんはこのシリーズのヒロインたちの中でもダントツに不幸でしょ。西尾先生は、彼女をそのままに放っておけなかったんじゃないのかなあ・・・。明るく健康的な彼女を書いてあげたかったんじゃないのかなあ・・・。イラストのVOFANさんもリクエストしたって言ってるしなあ・・・。
というか私も、読んでいて彼女の様子を見て何か安心するところがありました。

さて話は、大学の合格発表を待つ阿良々木君が、鏡の世界に入ってしまう、というなかなかユルイ設定です(笑)
その世界では、見知った人たちの性格や外見が大きく異なっていて、それが表の世界の裏返しというわけでもなく、妹の月火のようにまったく変化のない者もいる。実は鏡の中の世界では、表の世界の人物の×××××や××××××が具現化されているのです。
そう思うと、育ちゃんが鏡の中ではめっちゃ明るくて阿良々木君とも幼馴染のように性別を意識しない大の仲良しなのも、ちょっと切ない気もします。
あと、撫子ちゃんが鏡の中ではアレなのも、一部のキモオタが撫子ちゃんでキモい妄想をしまくりなのを西尾先生が憂慮されて、ちょっと釘をさしておいた、という風に見えないこともありません。もっとも、私は好きでしたけどねクチナワさんw
神原駿河がアレというのは、ちょっと複雑・・・あの陽性な顔の下はあんなふうになっていたのか・・・

・・・とまあ、今まで物語シリーズに親しんできた読者にとっては、いろいろ思うところや新たな発見のある、よく書けた二次創作のような本なのです。
読んでも読まなくてもいい本なのですが、シリーズのファンとしてはやはり気になりますよね。
それにしても、このシリーズは真に終わる日は果たして来るのだろうか・・・


【ネタばれ注意!】
文中の「×××××や××××××」は『「忘れたもの」や「忘れたいもの」』です。
終物語 (下) (講談社BOX)終物語 (下) (講談社BOX)
(2014/04/02)
西尾 維新、VOFAN 他

商品詳細を見る

西尾維新の「化物語」シリーズもいよいよ大団円です。
今回は、今までの伏線、というか中途半端になっていたところを全部綺麗に回収して、あるべき所に納めて終わらせるという力技を見せてくれました。
(以下、ネタバレしてますのでご注意)

まず、成仏したはずの八九寺の話。
阿良々木君が地獄に落ちると、なぜかそこに八九寺がいる。親より早く死ぬという最大の不幸を犯してしまった彼女は、死後、賽の河原で永遠に石積みをしなければならないのだ。そんなのひどすぎる、と思った阿良々木君は、現世に戻る時、強引に彼女を連れて来てしまう。現世にあっては以前と同じく霊として彷徨うしかない八九寺だが、なんとここで、撫子がいなくなった後の白蛇神社の神として祀られる存在となる、という画期的なアイデアが。
家に帰りたくて迷い続けた八九字に、戻る場所、帰る場所、自分の居場所が出来たという解決案が泣けます。
カタツムリ(ナメクジ)は蛇より強い、という解釈も、あとから気付いた偶然だろうけれどピッタリだし、町を守る神様として、八九寺が前のように町中をフラフラ歩いていても不自然ではないし。
阿良々木君もまたちょいちょい八九寺に会えるようになって、めでたしめでたし。

ひたぎさんとデートをする話。
最近ご無沙汰気味のひたぎさんと、阿良々木君が大学入試翌日に久々にデートをしました。何とひたぎさんの運転するレンタカーで!
行先にプラネタリウムを選ぶあたりがやはり可愛いんですよねー彼女は。ホワイトデーのお返しを用意していなかった阿良々君に激怒(したフリを)し、「これからは一生、下の名前で呼んでもらうわ」と宣言するひたぎさん。ツンデレの教科書のようですww
とうとう、「暦」「ひたぎ」と呼び合う仲になったのでしたww めでたしめでたし。

忍野扇の話。
忍野メメの姪として登場し、イマイチ正体不明だった彼女。VOFANさんの挿絵でも、白目が無かったりして、どことなく人外の気配を漂わせてはいたんですが・・・
まさか阿良々君の別人格(?)だったとは!
だから「終物語・上」で、記憶から消えかけてた老倉育の話を執拗に持ってきていたんでしょうか。
・・・っていうか、阿良々木君にとってウッスラと「イヤだな」と感じる話題を振る役割だった彼女、最初はそんなつもりではなかったとしても、気付いたら阿良々木君の影としての性質を色濃く備えるようになったのでしょう。
そして、そんな扇ちゃんの正体に気付いてなお、女の子を見殺しにはできない阿良々木君。そこに何と忍野メメが久々に登場、「この子は自分の姪だ」と名言する事によって、扇ちゃんを実在の女の子にしてしまうのですね。
結局、自分の周囲の女の子のピンチには進んで巻き込まれていく体質は変わらず、そんな僕ってちょっとカッコいいよね、という気配がほの見える、なんか男の子的には満足しそうなラストなのでした。めでたしめでたし。

・・・とまあ、大団円にふさわしい、今までのエピソードがすべてハッピーな結末を迎え、しかも物語は始まったばかり、という絵に描いたような最終話でした。正直、こんなに綺麗に終わらせることができると思っていなかったので少々驚きました。さすが西尾先生です。
でも、この本のあとにまだ「続・終物語」が出るんですよね・・・大丈夫かな(笑)
後日譚や各キャラのスピンオフ的な話になるのかなと思いますが、ここでスパッと終わって欲しかったような気も・・・
ともあれ、八九寺の件は本当に良かったです。可哀想で、一番気になっていたので。

終物語 中 (講談社BOX)終物語 中 (講談社BOX)
(2014/01/29)
西尾 維新

商品詳細を見る

前の「終物語・上」が、本筋とほとんど関係ない新キャラ、老倉育をメインキャラにした日常ミステリ連作集だったのと打って変わって、シリーズ本来の話を大きく進めてきました。「鬼物語」の時の、忍の最初の眷属、まさかここに来てこう出てくるとは。しかも、名前も見た目もカッコイイw 「刀語」の不忍仮面を思い出すような、すぐに消えるのがもったいないキャラでございます。
彼に限らず、今までの伏線を色々とつなぎ合わせて、終盤にむけて再構築してきた、という感じで読み応え十分です。

しかしこの本の嬉しい所は、阿良々木くんと共に行動する女の子が今回は神原駿河だ、という点。個人的に、このシリーズでは彼女が一番好きなのよ~! 男性の目からみるとおそらくドリアンのような(ドリアンの意味はこちら)女の子なんですが、冗談は分かるし男前だし潔い。部屋を片付けられない、というのにも親近感が持てます(笑)
阿良々木くんとの会話も、一番面白いと思う。西尾先生もあとがきで、恋愛感情のない男女のバディものが書けて楽しかった、とおっしゃっています。

そして後半、この駿河ちゃんと忍の会話が凄い!
人を傷付けまいとすること、そして自分が傷つかないようにすること、そんな「気遣い」や「優しさ」を真っ向から否定する駿河の強い言葉、自分の責任は自分で取れと迫る言葉、数百年の時を生き抜いてきた忍でさえ気圧される、そのミもフタもないど正論。こんなふうに思えたら、こんなふうに生きられたら、と考えてしまいます。

ひたぎさんも、チラッとしか出てこないけど、名セリフを吐いています。
「特別な人間にはなれなくとも、誰かの特別にはなれるでしょ」そうですよね・・・特別な人間なんて、そうはいない。でも誰だって、誰かの特別な存在になれる。
・・・そうなる為に努力しろ、と、ひたぎさんは厳しく言っているわけですが。でも、これも正論。

更に、ラスト近く斧之木ちゃんのセリフも怖い。
「幸せにならないから勘弁してください、幸せになろうとなんかしないから、どうか許してください、どうか見逃してくださいと言っているようにも。僕達はこんなに不幸なんだから責めるなよ可哀想だろって主張しているようにも。・・・ひょっとしてあなた、不幸や不遇に甘んじていることを『頑張ってる』と思っちゃってるんじゃないの? ・・・ そういうのを世間では『何もしていない』っていうんだよ」
キビシー!
しかしこれもまた正論。

クライマックスに向けて大きく話が動くうえに、阿良々木くんと駿河の無駄話がメッチャ楽しく、更に西尾先生の主張がいっぱい詰まった、ズッシリ読み応えのある本になっています。

パチスロ化物語w


今、広告バナーで「パチスロ 化物語(ひたぎさんのイラスト入り)」というのを見てしまってオラ驚いたぞ!
何ていうんだっけこういうの、えーっと・・・メディアミックス展開!?

パチスロ化物語 怪異解明ノ書 (GW MOOK 92)パチスロ化物語 怪異解明ノ書 (GW MOOK 92)
(2014/02/01)
不明

商品詳細を見る
↑こんな本まであったww
撫子ちゃんのスク水でも攻略するんだな、諸君!

パチンコ・パチスロってほとんどやった事がないけど、エヴァンゲリオンがパチスロになった時はちょっと見てみたいと思いました。収拾がつかなくなると「制御不能!」とか言うのかなあ、と思ってww 当時の同僚は、エヴァ台を楽しむためにエヴァのビデオをレンタルして借りて見ていました。順序が逆やん!

化物語といえば、言わずと知れた西尾維新先生の代表作ですが・・・。大当たりが出ると、ひたぎさんが現れて何か名言を言ってくださるのかと思い、今ちょっと「ひたぎさん 名言」で探してみたところ、出るわ出るわ・・・w

「まあ、大きなお世話も余計なお節介もありがた迷惑も、阿良々木くんにされるなら、そんなに悪くはないのかもしれないわ――」さすがツンデレ女王、デレる時はキッチリとデレますねw

「違うわね。こうじゃないわ。キスを……キスをして……いただけませんか? キスをし……したらどうな……です…… キスをしましょう、阿良々木くん」かっ・・・可愛いすなあ・・・。自分が男だったらもうメロメロよ・・・

「そういえば、ゴミ……いえ、阿良々木くん」
「万死に値するわ」
言ってみたいセリフだにゃあww


「阿良々木くんがいくら幸せを逃そうと興味はないけれど、私の前でため息なんてつかないで欲しいものね。煩わしいから」
これって、男に甘えて欲しくないって事だよね。男は女に頼られるもの、その逆は許さないという、よく考えるととっても女の子らしい発言。

「優しいところ。可愛いところ。私が困っているときにはいつだって助けに駆けつけてくれる王子様みたいなところ」なんだかんだ言って素直で阿良々木くんにゾッコンなひたぎさん。男を奮い立たせるセリフです。

ほかにも、
「何でもは知らないわよ。知ってることだけ」とか
「失礼。噛みました
とか出てくるのかなあ。楽しいだろうなあ。

今なんとなく、「もしかして」と思い「パチスロ 魔法少女まどか☆マギカ」で探してみたら、やっぱりそういうのも有りました。 
「僕と契約して魔法少女になってよ」
とか言うんだろうなあ。画面が犬カレーになっちゃったりするんだろうなあ。面白そうだなあ。
それにしても、パチンコ業界って何にでも手を出すんですねw
もうすぐ「倍返しだ!」や「進撃の巨人」も出てくると予想。もうなってるかも。

・・・とかさんざん書いてきたけど、パチンコ・パチスロほど時間と金を無駄遣いするものは無いと思っていますので、今後の人生で店に足を踏み入れることすらないと思いますけどねw
ってかパチンコは廃絶して欲しい派。
パチンコの害をよく知らないという人はこの本を読んででださい!


悲報伝 (講談社ノベルス)悲報伝 (講談社ノベルス)
(2013/11/26)
西尾 維新

商品詳細を見る


悲鳴伝シリーズの4作目。
一応、5巻完結を目指しているようなのですが、次でちゃんと終われるのかなコレ・・・。
「悲鳴伝」は何度も言うように、個人的にすごく高く評価しているのですが、勢いづいてシリーズ化してしまったのが運のつき、四国シリーズに入ってからは、どうでも良いようなことをダラダラと引き伸ばして書いているようにしか見えず、「魔法少女」と「四国ゲーム」という最初の発想がそれなりに面白いので、何とかなるかと思って行きあたりばったりに書いているとしか思えません(我ながらヒドイ)
この巻でも、前の巻で思わせぶりに出てきたかんづめちゃんがほとんど活躍しなかったり、重要な設定のひとつだったタイムリミットの件がなし崩しにされたり、構成も伏線もgdgdじゃあないかという気がします。

しかしそれでもこの厚い本を読ませちゃうところが西尾維新の西尾維新なところでして・・・。
今回の本では、敵対する二つの魔法少女たちのグループ、「スプリング」と「オータム」が互いに命を賭けた最終決戦、通称「春秋戦争」をおっぱじめる話なのですが、西尾先生ならではの乾いた感じというか命の軽さが良いです。相変わらずの空々くんの、眉一つ動かさず女の子を轢き殺そうとする感じとかね(笑)
「化物語」シリーズとは違って、主人公と女の子たちの会話を楽しむシリーズではないのですが、前の巻で登場したジャイアントインパクトが、この巻ではほとんど眠っていて、あの愉快(不愉快?)な会話を繰り広げてくれなかったのが残念。すごい期待してたわ、自分(笑)
ジャイアントインパクトと阿良々木くんの掛け合いとかも、見てみたいわー(笑)

次の巻で最後ですが、四国は脱出するとして、ちゃんと1巻の世界とリンクするように持っていけるのかな?
心配ですが西尾先生の腕の見せ所、という気もします。

 BLOG TOP  »  NEXT PAGE