プロフィール

イザク

Author:イザク
好きな物・好きな人(順不同)

昔のSF。宇宙とかロボットとかそういうSFっぽいもの。
本一般。映画一般。特撮ヒーロー。仏像。友情モノ。
西尾維新先生。舞城王太郎先生。荒木飛呂彦先生。奥泉光先生。円城塔先生。津原泰水先生。山岸涼子先生。松本大洋先生。三上骨丸先生。白鵬様。食パンちゃん。

カテゴリ

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

 シュートが階下に降りてゆくと、マキコが電話口で、ええ、分かりました、本当にご心配かけて申し訳ありません、はい、はい、と、いちいち頭まで下げて誰かと会話をしている。それを見るとシュートは、ここしばらく忘れていた黒く濁った気分が自分の中に戻ってきたのを感じ、黙ったままマキコの脇を通って洗面所に行き、蛇口を大きくひねってざぶざぶと顔を洗い、冷たい水で髪まで洗って濡れた髪をタオルでこすりながらダイニングに戻って椅子にドカッと腰を下ろすと、電話を終えたマキコが怒った目でこちらを見て、強い口調でこう言った。
「シュート! あなた、家に全然連絡を入れてないの? お母さん心配してるわよ!」
 やっぱりそうだ。家からの電話だったのだ。シュートは肩をゆすって立ち上がった。
「うるせえ。ババア」
 そう言い放ってそのままドアを開け、外に出てしまう。
「何ですって。ババア!?」
 後ろでマキコが騒ぐのが聞こえるが、もちろん戻って謝る気はない。
 少なくとも、今は。
 

続きを読む »

スポンサーサイト

 BLOG TOP 


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。