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イザク

Author:イザク
好きな物・好きな人(順不同)

昔のSF。宇宙とかロボットとかそういうSFっぽいもの。
本一般。映画一般。特撮ヒーロー。仏像。友情モノ。
西尾維新先生。舞城王太郎先生。荒木飛呂彦先生。奥泉光先生。円城塔先生。津原泰水先生。山岸涼子先生。松本大洋先生。三上骨丸先生。白鵬様。食パンちゃん。

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お江戸のBL事情


以前に、江戸時代のオタクについて(八犬伝や水滸伝の女体化同人本まであったというから笑っちまう)記事を書いたのですが、オタクがいれば腐女子も当然いたんですね、という話題。

江戸時代から戦前まで、人気で幾度も上演を重ねたという歌舞伎演目「染模様恩愛御書( そめもようちゅうぎのごしゅいん)」。
私は知らなかったのですが、コレが2010年に「BL歌舞伎」として公開されていたという(笑)

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(↑笑っちゃうくらい、まさにBLど真ん中)

現代のfu女子が見てももちろんBLなのですが、江戸時代の女の子たちも「うっとり~vv」と言いながら見ていたらしいのですね、コレ。
どんな話かと言いますと、「燃えさかる宝蔵に飛び込み、お家の重宝を割腹し腹中に入れて守護した(!!!)」という細川家の家臣・大川友右衛門(おおかわともえもん)の伝説をもとに、この友右衛門と、同じく細川家に仕える小姓である印南数馬(いんなみかずま)との純愛をからめた話らしい。友右衛門が炎に包まれた宝蔵に飛び込むのがクライマックスシーンのようです。

①友右衛門、数馬と出会い一目惚れ 
②友右衛門、身分を隠して数馬の職場である細川家に就職、相思相愛に
③衝撃のベッドシーン(シルエットで表現されているらしいw) 
④数馬に恋する細川家の腰元・あざみが二人の逢引きを目撃してショックを受け、殿様に報告
⑤友右衛門と数馬が殿様に呼び出されて危うく打ち首に
⑥そして・・・
とまあ、こんな感じで話が展開するらしいのですが・・・。
戦後、上演が途絶えていたのは、衆道がテーマという事でアメリカの進駐軍の顰蹙を買ったからなのでしょうか(笑)

ポスターを見ている限りでは、「あー、やっぱこういうのって脈々と続いてきてるんだな」という感触を受け、大いに納得のいく気持ちです。
ってかこの演目の浮世絵、欲しいな~w 
当時の女の子たちがキャアキャア言いながら浮世絵を見ている姿が目に浮かびますww

今日も仕事をしながら職場のラジオを聞いていたわけですが、お名前は聞き取れなかったのですがゲストの女性の方が「イタメン」という言葉を紹介していて面白かった。

※初デートのあと、彼からメールが来て「今日は楽しかったでCHU」と書いてあるのですが・・・
「痛いですねー。『チュー』を『CHU』と表記するのが救いようがないです。別れるべき」

※初デートのあと、彼からメールが来て「もう、俺の女になっちゃえよ。〇〇にとっても絶対幸せだからさ♪♪♪」と書いてあるのですが・・・
「こういう俺様って実在するんですねー。ナルシスティックすぎます。音符が三つくらいじゃ全然中和されないです。別れるべき」

もう、一刀両断バッサバッサ(笑)
初デートのあとのメールが、いかに大事かということですねこれは。
女の子の心情として、初デートの時、多少違和感があってもそれは顔に出さず、最後に「今日はありがとうございました。楽しかったです」くらいは言うと思うのですよ。
それを、変に好意的に受け取っていきなり甘えてきたりいきなり押し付けがましくなったりするのに、女の子は我慢ができない、という、そういう事だと思います。

「CHU」の彼、女の子は自分から先に甘えた場合のみ、男の甘えを許すものだという事を知らなかったみたいですね。
「♪♪♪」の彼、女の子に限らず「俺のものになれ」発言はNGだと思います。
痛いっていうかドン引きですね(笑)
男性諸君、私は好意で「こうならないよう、気をつけてね」って言ってあげているのですよ?
我ながら優しすぎw

例によって職場のラジオから。
パーソナリティのお姉さんの発言に、つい笑ってしまいました。
「ちょっと早いけど、今年もいろんな事がありました。長嶋茂雄と松井秀樹のダブル国民栄誉賞。東京都のオリンピック招致決定。島根県にスターバックス初上陸・・・」
オイオイ、スタバの話題とオリンピックが同列か!?(笑)
しかも、今まで島根にはスタバが一軒もなかったんですか!?
うーむさすが島根、「島根か鳥取かわからないけどそこらへんに行きました」と言われるだけのことはあります(笑)
ちなみに私は島根県にこの夏旅行に行ってきたのですが、その時の印象がすごく良くて、老後は島根で暮らすのも良いかなあ、と少し思っているくらいです。松江の街もとても都会的でした。スタバがなかったなんて信じられない。
もっとも、小岩にはスタバは永遠に来ないと思うけどね(笑)。スタバはオサレな町にしか来ないという話ですから・・・。

そして、昨日はラジオに辛酸なめ子さんがゲスト出演していたのですが、恋愛の悩み相談をしていて、
「アルバイト先のカフェに、週に3回くらい来て毎回コーヒーを頼む、気になる草食男子がいるのですが、どうやって話しかければ良いでしょう?」
という質問に、
「わざと注文を間違えちゃうのはどうですか? 『紅茶お待たせしました~』とか言って」
と答えていて、なるほどな~、と思いました。
キッカケって難しいけど、わざとドジるというのはアリですね。
「代わりののコーヒーを持っていくときに、『おわびのしるしです』と言ってクッキーの1枚も持っていけば・・・」
とも言っていました。うーむ、老獪なテクニックですね。
クッキーの皿の下にはメルアドを書いたメモ用紙って事ですかァ!? くわーっ、甘酸っぱくていいねえ!


ジャンプ御乱心新連載!
まさかの「磯部磯兵衛物語」が表紙と巻頭カラーで堂々の2話同時連載開始!
さらにフラッシュアニメ化も決定、とかね、来てますねグダグダ侍!
30p「ここでぬかせてもらうで候」のセリフの横に「うまい」と、外からの掛け声がかかるのが可笑しい。
その上のコマの、春画を取り出すポーズや右下の「いざ参らん」と言ってるポーズも良いです。仲間先生、絵が上手いですね~。
「母上様」とか「〇〇で候」とかって言い回し、小学生あたりに流行りそう。ってかこの漫画を読んで初めて浮世絵(的な絵)に触れるという子供、多いのではないかな? 考えたら恐ろしいことだ・・・(笑)
宮本武蔵の絵も、本物を見た時に「あっ、磯部磯兵衛で見たのと同じ!」と言いだす子供が多いと見た。

「超能力者斉木楠雄のΨ難」
133p、「鏖の部屋」に向かうアレン君がかっこ良すぎワロタw
この漫画、くーちゃん海藤キュン鳥束タケル、意外とイケメン君が多いのですが外見的には一番アレン君が好きかな。でも中身まで見たらダントツで燃堂が好きですけどww
そしてオバケ屋敷のチャチな仕掛けにいちいち変な声で反応してしまう海藤キュンがやはり可愛いすぎる。

「HACHI-東京23宮-」
敵も味方も異能者ばかり、もつれあってのバトル合戦の様相を呈してきました。
怪奇マンガかと思えば初恋マンガ、異世界ファンタジーかと思えばバトル漫画。
毎週、受ける印象が違う不思議な連載です。
しかしこの、異能者バトリ路線で落ち着くのかな・・・?
23人の個性的なボス(宮長)との戦いの話になるのだろうか。うまくやると、「封神演義」みたいに楽しくなりそう。とりあえずドラキリーがかっこいい。
ドラキリー達は人間なのに、なぜ超人的な力を持っているのか、といった説明はバッカス編が終わったあたりでしてくれるのかな? 個人的に、ひっかっかる点があると話に入っていけないタイプなので説明は早くして欲しいです。
とにもかくにも、今いちばんジャンプで続きが気になる漫画。

「恋のキューピッド 焼野原塵」
連載開始当初よりも、波に乗ってきた感じがありますね!
今回のファミレスの話は面白かった。
「・・・何で今日なんだ・・・ 何でこんな日に・・・ 銀行強盗なんてしてしまったんだ・・・」
いちいち大袈裟なのが可笑しいです。その直後のハレルヤにも笑った。
最後、結局バイトの山田さん(いい人や~!)に手紙を読んでもらえて、恋が実るというのもいいですね、後味が良くて。

「こちら亀有公園前派出所」
「ガルパン(ガールズ&パンツァー)」、知りませんでした・・・。「艦これ」はかろうじて知ってたんですけど。
だからオタクイベントに自衛隊の戦車が展示されてたのか・・・。両さんには教えられることが多すぎる。
女の子とメカの組み合わせはオタク的に鉄板なんだと思ってましたが、女の子と戦艦、女の子と戦車という組み合わせ、メカ要素に更に乗り物要素とミリタリー要素が加わり、オタク的にはこれ以上ない最高峰という気がします。あと残るのは女の子と零戦ですが、多分とっくに誰かがやってるんでしょうね(笑)

石田徹也遺作集石田徹也遺作集
(2006/05)
石田 徹也

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映画を見に飯田橋まで行き、帰りに駅前の本屋さんにはいったところ、画集を多く置いてある店でした。
中でも目を引いたのがこの本。
この人の絵を最初に見たのは、映画にもなった「俺俺」(亀梨和也主演)の原作本の表紙を図書館で見てあまりのインパクトについ借りて読んでしまった(面白かったです)時でした。

俺俺 (新潮文庫)俺俺 (新潮文庫)
(2013/03/28)
星野 智幸

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タッチはやや野暮ったく、人物が無表情で情景がシュールな、一度目にすると忘れられない作風で、それ以来あちこちで使われているのを目にするようになりましたが、もう、とうに亡くなられた画家だったのですね。

画集として1冊にまとまっているのを見ると、なにか、絶望の深さとでも言うようなものが全体に漂っていて、こんな絵を描きつづけていたらおかしくなってしまうだろうな、と思いました。今、この記事を書くためにこの人の死因を調べていたら、踏切事故でしたが本当は自殺ではないかと言われているようです。なんと31歳の若さで亡くなっています・・・。

色使いは地味でマグリットを思わせる、静謐でシュールな絵柄なのですが、なにぶんどの絵も「狂ってる・・・」としか言いようのない絵なんです。しかもどの絵も、生きる悲しみのようなものが伝わってきます。
同時代に、こんな凄い絵を描き続けた人がいたというだけでも驚きです。
ここに貼った表紙絵を見て興味を持った人は、ぜひ画像を探すなり画集を手にとるなりして、この夭折の鬼才の世界にハマッてください。

仮面ライダー鎧武 (ガイム) AC02 仮面ライダーバロン バナナアームズ仮面ライダー鎧武 (ガイム) AC02 仮面ライダーバロン バナナアームズ
(2013/10/19)
バンダイ

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まさに衝撃!(大笑)
変身途中で、バナナの顔のまま歩いてきた時にはどうしようかと思いました!
少年ジャンプ連載中の「食戟のソーマ」に、よく顔が柿のタネだったりリンゴだったりする衝撃的な絵が描かれているのですが、それ思い出しちゃったりww
そして、専用バイクのモチーフが桜とバラで、ピンク系のカラーリングといいやたら女子力が高い(笑)
なんかもう色々すごすぎですが子供たちはついて来られるのかなァ・・・。

フルーツパーラーにいる帽子の男、シド。
「僕と契約して仮面ライダーにならないか?」
みたいな事を言い始めましたね。我が家では「シド」という名前が覚えにくい為、「キュウべえっぽい奴」と呼ばれています。
キュウべえが誘いをかけてライダーを増やすということは、ライダーが変身して戦えば戦うほど、何らかのエネルギーがユグドラシルに溜まっていく、という事なのかな・・・?

今週良かったのはお姉さんの言葉。
「仕事っていうのは困っている誰かを助けてあげることだよ」
うん、まったくその通り。日々の勤務の中で忘れがちですが、この心を忘れてはいけないと思いました。

飯田橋ギンレイホールといえば、都内在住の映画好きの方(そして、ある程度以上の年齢の方)なら一度は行ったことがあるのではないでしょうか?
ロードショウが終わったものの、まだフィルムが出回っている映画を2本立てで、良心的な価格(一般1.500円。一年間利用できるパスポートは10.500円で映画が見放題!)で公開している古くからある名画座で、映画のセレクションも、少々くろうと好みです。館長さんの趣味の良さを感じます。私も、学生時代はよくお世話になりました。当時は貸しビデオ屋さんがなかったので、こういう映画館はありがたかったです。
大学で映画研究会に入っている下の娘が、先輩たちとこの2本立てを見に行って、いたく感動して帰ってまいりましたので、私も今朝早起きして数十年ぶりにギンレイホールに行ってみました。

朝から強い雨でしたが、9:30からの上映にけっこうお客が入っていました。年配の紳士やご婦人で一人で来ている方が多く(私もその一人w)、受付で顔パスで入る常連さんらしき人や年間パスポート利用者が多いのには驚きました。
みんな、若い頃から映画が好きでここに通い詰めてる人たちなんだろうなあ・・・と、しばし感慨にふけります。
館内は、300席くらいだと思いますが小ぢんまりしていて、スクリーンに水色のカーテンがかかっている所とか幕間に小粋な軽いジャズが流れている所とか、あと良いのが上映中、非常灯が少なくて館内がほぼ真っ暗になるところ。
昔なつかしい、昭和の映画館の風情が心地よいです。

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(2013/03/22)
安藤サクラ、井浦新 他

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娘が感動して家に帰ってきてこの映画について語りまくるので、重い腰を上げて久々にギンレイホールまで行ってみたわけですが、想像以上に心を揺さぶられてしまいました。題名を聞いたこともなかったのですが、キネマ旬報でこの年の日本映画1位を取っていました。「映画好き」とこのブログにも書いているのに、嗚呼、自らの無知が恥ずかしい。

1959年から84年まで続いた、「帰国事業」と呼ばれる北朝鮮への集団移住。《地上の楽園》と宣伝されていた北朝鮮に、日本で差別や貧困に悩む9万人以上の在日朝鮮・韓国人が渡ったという。北朝鮮と日本の間には、国交が樹立されていないため、帰国者たちの日本への再入国はほとんど許されていないという。
主人公のリエ(安藤サクラ)は未婚の在日朝鮮人。生まれた時から東京で、喫茶店をいとなむ両親と暮らし、外国語学校の講師として働いている。兄のソンホ(井浦新)は、北朝鮮への愛国心の強い父親の意向で16歳の時に単身、北朝鮮へ「帰国」したが脳に腫瘍が見つかり、治療のために、25年ぶりに3か月間だけ日本への帰還を許される。
待ちに待った再開、家族が一同に集い、喜ぶリエと両親。16歳だった時の友人たちとの再会。日本の商店街を歩き、病院で検査を受けるソンホ。
しかし、ソンホは北朝鮮の内実、現地での生活については何もしゃべれない。ソンホの行動は常に北朝鮮から同行してきた監視員(ヤン・ヨクチュン)によって見張られており、ソンホは日本の歌を歌うことすらできない。
3か月はあるはずの滞在期間は、「上」からの命令によって突然打ち切られる。「なぜ?」と問う事はできない。上の決定は絶対だから・・・。
「思考停止は楽だよ」と、淡々と自分の人生を受け入れていくソンホ・・・。

現在の日本に住んでいて、「生まれながらの運命」とか「家族の宿痾」とかいったものを、ほとんどの人はまったく感じることなく一生を終えるのでしょう。しかし、「在日」と呼ばれる人たちの人生はこんなにもドラマチック(と言っては失礼で申し訳ないのですが)なんだなあ、と。まずそれに驚くというか。
このブロクでも自分は最近、韓嫌になっていて「在日は帰化か帰国かどっちかにして欲しい」などと書いたりしていますが、当事者にとってはそんなに簡単なものじゃあないんだな、と。
まあ確かに、在日であるがゆえの立場を利用して悪事を働く人達もいるわけですが、この映画に出てくるような普通の人々にとっては「ザイニチ」であるという状態は、国と国との間で個人の力では身動きがとれずにもがくしかない状態なのだなあ、と。
しかも二重に大変そうなのが、現在、北朝鮮と韓国が敵国同士であるという点。だから「北」の出身のリエの家族は、韓国への入国が禁止されている。
ソンホが、冗談まじりのようにしてリエに、「聞いた事をある決まった人に伝える仕事をやらないか?」と問いかける(つまり、北朝鮮のスパイ、工作員にならないか、という意味)場面があります。「あたしが断ると、オッパ(お兄ちゃん)が困るの!?」と激昂するリエ。監視員のところに出向き、「大嫌い! あんたも、あんたの国も!」と怒鳴ります。するとその監視員が煙草を吸いながら、
「その大嫌いな国に、私もあなたのお兄さんも生きています。死ぬまで生きています」
と静かに答える場面が凄い。心を持たないように見える監視員も、悲しみや苦しさや、いろんなものを殺して必死に生きているんだなあ、と。
ラスト、兄が気に入っていた上質なスーツケースを買いに走るリエ。兄の分まで、自由に考え自由に生きようと決意したリエの雄々しい姿がこの映画の一抹の救いとなっています。


監督のヤン・ヨンヒの実体験にもとづいて作られた映画だそうですが・・・。
毎日の暮らしのなかで、ここまで「生きるとは?」「人生とは?」「自由とは?」といった根源的な疑問を己に問いかけることがなく、それだけに、ズシリと重くかつまた引きこまれて一瞬も目が離せない映画になっています。
まったく救いのない話なのですが、それでも見終わって暗さがあまり残らず、目線の先に希望の光が見える気さえするのは、リエを演じた安藤サクラの、野生動物のような圧倒的な生命力にあふれた存在感のおかげなのではないでしょうか。美人の顔立ちではないのですが、体格が良く手も足も伸び伸びとして、何か内側からあふれ出すようなパワーがあります。私はこの女優さんが大好きなんですよー。「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」も良かったです。
そして、兄のソンホを演じる井浦新(ARATAより改名)。
この人がまた、いいのよ~!
ARATAは「空気人形」の時のビデオ屋さん店員役が好きなんだけど、この人も顔立ちは別にイケメンじゃないんですよね。でも、全身の醸し出す雰囲気が品があって上質な感じ。全身の骨格とか姿勢とかバランスとかが良くて、あとはやっぱり基本的な演技力みたいのがあるんでしょうね。この感じは若い頃の永瀬正敏に近いと思う。
感情をほとんど表に出さず、淡々と粛々と運命に従うソンホの、内面の揺れをほんのちょっとの表情や言いかけの言葉などで表現しつくしていて絶品です。ラストの「白いブランコ」には涙が止まりませんでした!
北朝鮮で、あまり栄養のあるものを食べてなさそうな、あまり俗っぽい快楽(キャバクラとか?w)に溺れてなさそうな、油っ気の抜けた年齢不詳な少年っぽさを残したたたずまいも、じつにそれっぽい。ARATAあらため井浦新、あらためて、良い役者です!

とっつきにくそうに感じるとは思いますが、個人的には今年見た映画のベスト1にして良いと思う(ただし、「パシフィック・リム」「モンスターズ・ユニバーシティ」はまた系列が別、って事でw)傑作なので、機会がありましたら是非ごらんになってください。人生観が変わるかも、です。
あと、在日朝鮮人・韓国人問題に関心のある方、こういう側面もあるんだな、って知っておくのも大事だと思います。

舟を編む 通常版 [DVD]舟を編む 通常版 [DVD]
(2013/11/08)
松田龍平、宮崎あおい 他

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こちらはもう、普通にすごく面白い映画。面白すぎて、ちょっとラノベくさい(主人公が本に囲まれ猫を友とする眼鏡草食男子、とかw)。
一冊の辞書を作るために、10年以上もかけて地味に言葉を探し続ける人々の物語で、いかにも日本人的な「この道ひとすじ」なオジサン達の姿は、「天地明察」にも似ていると思いました。新しい言葉をついつい書きとめてしまう「用例収集」が面白いです。クセになりそうw

とにかく主役のマジメ君(松田龍平)がイイ。色白で、鼻から口元、アゴの線が美しい。
ひたすら不器用で言葉が出なくて、でも実直で。
下宿のオバサンの孫娘(宮崎あおい)に一目ぼれした翌朝、辞書編集課の西岡先輩(オダギリジョー)にどつかれてガクガクッと膝から崩れて地面に倒れてしまうところなど、何とも言えぬ可笑しさです。
チャラチャラしてるけど少しずつマジメ君と心を通い合わせる西岡先輩の、色気があって小器用な感じ、さすがはオダジョーです。芝居が上手いです。
宮崎あおいは、一途な旦那を支える健気でちょっと意志の強い女の子、という、これまた「天地明察」と同じ役どころで、まあ鉄板というか。でも役名が「かぐや」なのはどうかと・・・(ラノベっぽさポイントその2)。

原作は本屋大賞を取った三浦しをんの同名の小説です。
舟を編む舟を編む
(2011/09/17)
三浦 しをん

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うーん・・・。私、この人の本は「まほろ駅前多田便利軒」(直木賞受賞作品)が初めてだったんで、どうも「BL作家」というイメージが抜けないんですよね(苦笑)。この映画でもマツリューとオダジョーで、時たま「オッ!?」って思うことがありましたw
そういう、女子向け要素も盛り込まれつつ、誰が見ても面白い映画だと思います。普通にオススメ。

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