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イザク

Author:イザク
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昔のSF。宇宙とかロボットとかそういうSFっぽいもの。
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(2000/06/24)
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チェコの女流監督、ヴェラ・ヒティロヴァの1966年の作品、「ひなぎく」。
一部映画ファンの間ではオサレ映画としてカルトな人気を誇るこの映画が渋谷の「イメージフォーラム」というアングラカルチャーっぽい映画館で上映されていたので見て来ました~!
定員100人ほどの小さな会場で、しかも夜の9:00からのみ一日一回の上映というカルトっぽさでしたが、見にきている人がほとんど若い女の子で、個性的なファッションの子が多かったのが面白いです。やっぱいつの時代も、こういう毛色の変わった映画を見たがる「私は個性的」って思ってる女の子って一定数いるのよね・・・若い頃の自分を見ているようでちょっとイタイw

「ひなぎく」と、ヴェラ・ヒティロヴァ監督の短編映画が併映されていました。チェコ映画ってコマ撮りアニメの伝統があるらしいのですが、短編もちょっとグロ可愛い幻想ものでいい感じでした。特に「ゴーレム」という短編はヨーロッパ的な暗い悪夢っぽい画面が何とも不気味で良かったです。

さて「ひなぎく」という映画は、二人の女の子(姉妹?)が、学校にもいかず男を騙しては遊び暮らす様子をやや実験的な画面で描いた映画で、「女の子二人でやりたい放題映画」(「乙女の祈り」「ゴースト・ワールド」等々、そういう一連の映画ってあると思う)の原型という感じでした。
画面がいちいちオシャレな点も有名で、とにかく主役の二人の着ている服や髪型が、一周まわってすごくイマドキっぽくて可愛いんですよね~! 
色違いのAラインのワンピースや、ツインテールの髪型など、若い時だったら明日からでも真似したくなる感じ。
インテリアもアートっぽい。
レストランでお酒を飲んで酔ってハシャギまくる場面とか、オジサマを騙して食事をおごらせてマナー無視でガツガツ食べまくる場面とか、下品な可愛さにあふれていて、やはり半世紀前にもそういう美意識ってあったんだなあと感心しました。

思ったんだけど、この手のガーリー映画の可愛さは、目指す方向がYUKIや木村カエラなんです。同じ「可愛い」でも、きゃりーぱみゅぱみゅやAKB48とは可愛さのベクトルが違う。
で、こういったガーリー系は男受けしないのですよ(笑) 外に対して開かれていない、内向する可愛さ。
そして、どこにも繋がらない世界。言葉を変えていうと、この世界観には未来がない。大人になったら死んじゃう、と無意識に思っている。
女の子が内輪で作って内輪で「男にはわかんない。大人にもワカンナイ!」と言いながら悦に入ってる感じがして、何かに似ていると思ったら、いわゆる「中二病」に似ている気がします。女の子版の中二病、人よりちょっと自意識が強い女の子たちの、大人になる前のあだ花っぽい。
この映画を見てそんな感慨を覚えた自分は、さすがにもう「女の子」じゃなかったんだな、と一人苦笑・・・。

内容的には、好き勝手に遊び暮らすその内面が虚無っぽい感じとか、フェリーニの「甘い生活」や「サテリコン」を思い出しました。私は高校時代に「サテリコン」を見て、映画が好きになったのですが、今日一緒に行った下の娘(19才)は、この「ひなぎく」が気に入ったようです。やっぱ、若い時にこの手の映画を初めて見るとハマッっちゃうのねw

正直、画面の効果等の手法が古臭く感じられ、個人的にはやはり「サテリコン」の方が好きだな、という感想を持ちましたが、画面がいちいちオシャレっぽくて見飽きません。監督の、女の子たちをオモチャ(人形)のように扱う感じは新鮮です。オモチャっぽさはこの監督の持ち味なのか、併映の短編とも共通していて面白かったです。
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