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イザク

Author:イザク
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昔のSF。宇宙とかロボットとかそういうSFっぽいもの。
本一般。映画一般。特撮ヒーロー。仏像。友情モノ。
西尾維新先生。舞城王太郎先生。荒木飛呂彦先生。奥泉光先生。円城塔先生。津原泰水先生。山岸涼子先生。松本大洋先生。三上骨丸先生。白鵬様。食パンちゃん。

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ウルトラジャンプ 2014年 11月号 [雑誌]ウルトラジャンプ 2014年 11月号 [雑誌]
(2014/10/18)
不明

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ウルトラジャンプ11月号を買ったらなんと・・・!
(この表紙がフミホだか松カゲだか分からない。っていうか最初はホサだと思ったw)

バイトリ
付録で、舞城王太郎の「バイオーグ・トリニティ」の小説版の文庫本がついてキター!
160pと薄い本ですが奥付もちゃんとあり、それなりに装丁もきちんとしていて、本屋さんに置いてあっても違和感ありません。すごい得した気分♪
ウルジャン2月号に掲載されていた「呼ぶ声日子」と、書下ろしの「箱運ぶ鳥」の2編がおさめられています。2編の短編というよりは、一つの話を上下に分けたような、連作です。

さて、内容は・・・。
本編のコミックス版「バイオーグ・トリニティ」は調布を舞台にした近未来パンクSFですが、この小説版は、ご存知、福井県西暁町を舞台にした、モロ舞城ワールドの話です。
毛色としては、「山ん中の獅見朋成雄」とか、「短編五芒星」に収録されていた「あうだうだう」とかの、異世界もののけ譚。
コミックス版の主役たち、藤井やフミホなどは全く登場しません。

16歳の秀夫の両親が、突然離婚することになり、秀夫は伯父の家で暮らすことになる。
両親はもともと仲が良くなかったが、母親が秀夫を妊娠したために結婚し、そして秀夫がいたために今まで離婚せずに暮らしてきていたのだった。
周囲の世界が激変するのと時を同じくして、秀夫の両手に穴があき、秀夫はバグラーとなるが、普通の田舎の高校生である秀夫には、その穴で何を吸い込むべきなのかも分からない。
心の整理がつかない秀夫は、あてもなく山に入り、ぶらぶらしているうちに神の結界の中に足を踏み入れてしまい、神さまやもののけたちの世界へと入っていく・・・

「親の離婚」という、16歳の少年にとってはまさに、世界がひっくり返るような出来事を境に、普通の日常とはまったく違う世界に入っていく感じが相変わらず舞城っぽくてすごく良いです。
バグ穴は、あんまり使われていなくて、バイトリ番外編というよりは、普通の西暁モノという感じ。
歪んだ世界と自分を取り戻すために奮闘する秀夫は、やがて新しい世界と新しい自分を得ることになる。バグ穴の力やもののけたちの力で、時間や空間がグシャグシャ乱れる、舞城展開もありますが、全体としては16歳の少年が両親の離婚を機に、自分でものを考え、自分で行動する大人に成長していく姿を描いたジュブナイル小説です。

個人的には、秀夫が山で結界に入ってしまう時の描写が好き。
携帯に向かって意識せずに「もう出たわ」と言ってしまったり、縄がいきなり上空に登っていったりする所。
「あうだうだう」も、夜の道であうだうだうに突然出会ってしまう場面がすごく怖かったんですが、こういう、人間が神さまやもののけたちの領域に入るときの描写が毎回すごく良いです。
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