プロフィール

イザク

Author:イザク
好きな物・好きな人(順不同)

昔のSF。宇宙とかロボットとかそういうSFっぽいもの。
本一般。映画一般。特撮ヒーロー。仏像。友情モノ。
西尾維新先生。舞城王太郎先生。荒木飛呂彦先生。奥泉光先生。円城塔先生。津原泰水先生。山岸涼子先生。松本大洋先生。三上骨丸先生。白鵬様。食パンちゃん。

カテゴリ

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:


ベイマックス オリジナル・サウンドトラック (初回生産限定)ベイマックス オリジナル・サウンドトラック (初回生産限定)
(2014/12/17)
V.A.

商品詳細を見る
アナ雪で2014年を制したディズニーが満を持して世に送り出した最新作。
アナ雪を鼻で笑っていたヒネクレ者の私でしたが、この「ベイマックス」には自分でも驚くほど感動・感激してしまいました。
早くも2015年の映画のナンバーワンじゃないかと思うの。

日本でのこの映画の売り出し方が、アナ雪にハマった女の子たち狙いらしく、「やさしさ」だの「癒し」だのを全面に押し出したものなので、この映画を「ただのいい話」かと思って見ていない人、もったいないですよ!
マーベルコミックスが原作のアメコミヒーローものであり、近未来SFでもあり、天才少年の冒険と成長を描く良質のジュブナイルとしての面も持っています。
そして何より、画面の完成度が素晴らしい。
是非とも映画館の、大画面で見てほしいです。

私は常々、「ピクサー以外のCGアニメは嫌い」と言っていて、アナ雪もストーリー云々以前にあの絵柄に魅力を感じなかったのですが、「ベイマックス」に関してはキャラクターも背景も、とにかく丁寧に作られていて圧倒されます。
主人公の日本人少年ヒロの、瞼を伏せた時の目元の、スッキリとした一重瞼ならではの美しさ。
モサモサした髪型も、無造作ヘアと完璧にセットされたゲームキャラっぽい造形との間の絶妙なライン(笑)で、カッコ良すぎないけどカッコいい。日本人少年がこんな魅力的なキャラとなって大ディズニーの主役を張る日が来るとは。時代は変わった・・・。

プヨプヨのベイマックスの可愛さは言わずもがなですが、舞台となる架空の都市、サンフランソウキョウのカッコ良さはSF史上に残ることは確実です。
かつて映画「ブレードランナー」で、日本のCMや屋台のある近未来が登場したときにSFファンは熱狂したものでした。サンフランソウキョウはそれがもっと、細心に完成された姿で立ち現われていると感じます。
町並みに立ち並ぶ漢字やひらがなの数多くの看板や、並木となって一斉に咲く桜、提灯をつるした路面電車と空中を横切るからまりあった電線、その奥にそびえたつ高層ビルの数々・・・。
ディズニーのスタッフは来日して日本の町並みを徹底的に研究したといいますが、その努力が実を結び、どこか懐かしくエキゾチックで可愛らしくかつクールな、魅惑の大都会となっています。
スタッフの人たちが、「日本のカッコ良さを表現したい」と真剣に思っている感じが伝わってきて、それだけで感動してしまいます。

そしてストーリーがまたイイんですよ。「やさしさ」とか「癒し」じゃないけど泣けるんですよ。
ピクサーのジョン・ラセター監督が製作総指揮として深くかかわっている映画なので、ディズニー的な甘さやキャラのウザさが薄くて、ピクサー的なある種の容赦のなさを感じます。どんなに大切なものでも、手放さなければいけない時がある、、とか・・・。
主なストーリーは、サム・ライミ監督版の「スパイダーマン」「スパイダーマン2」の影響を色濃く感じる正統派ヒーロー物語。
個人的な復讐のために天才っぷりを発揮してヒーローになってしまう所とか、悪役の動機がやたら人間くさい所とか、友人が実はお金持ちで立派な執事(ヒースクリフという名前もまたイイですw)が味方についてくれる所とか。
ヒロの大学の友人たちが、それぞれの得意技を生かした色とりどりのヒーローチームになるのは戦隊っぽい。
あと、ベイマックスに悪い心をインストールすると悪のロボットになってしまうあたりは横山光輝の「鉄人28号」にも似ていると思うの。

そして、ヒロが作った装甲に身を包んだベイマックスの必殺技がロケットパンチというのがまた、日本的といいますか、見ていて心が踊るんですよね♪
「ロケットパンチ」という言葉は、映画「パシフィック・リム」でも出てきますが、あれ、日本語版でしか使われていないらしいです。映画「パシフィック・リム」と同じく、日本のロボットアニメに痺れた少年時代を持った人が作ったな、という匂いがするんですよ(笑)
そのロケットパンチが、終盤、あんな泣かせる使い方をされようとは・・・(ノД`)・゜・。
ネタバレになるので言えませんが、ピクサー映画ほどシリアスにならず、甘すぎないけど苦くもなく、明るさと勢いのある、子供向けらしい終わり方も見事でした。
あと、エンディングを最後まで見ていると、「スパイダーマン」ネタのちょっとしたギャグが入っているのでお見逃しなく。

この映画、ディズニーの底力をまざまざと見せつけるものだとは思いますが、ここまで全力を出し切った感があると、もうこれ以上のものをディズニーが作るのは無理なのか、という寂寞も感じます。
なんていうか、ここまでの情熱をスタッフ全員が持つことはもう、無理なんじゃないかと。
自意識過剰かもしれませんが、日本(正確には違う)が舞台だったからこそ、彼らは高いモチベーションを保ち得たのではないかと。
落日のアメリカの、ゆっくりと傾きつつある王国(ディズニープロのこと)が最後に全力で日本にエールを送ってくれたのではないかと。
ベイマックスはヒロに装甲を作られて、戦闘ロボットとなるのですが、もともとが治療用ロボットとして作られているだけに、決して敵の命を奪わないのですが、その姿が自衛隊しか持たず他国を攻撃しない日本の姿と重なるように思えたり。
私だけかもしれませんが、何となく「あとは頼んだぜ」と言われているような気になる映画でもありました。

ところでベイマックスのシンプルな顔は、日本の神社で見つけた鈴がもとになっているんだそうな。
確かに顔に見えますww
関連記事
スポンサーサイト

コメント

イザクさんあけましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いします。

私はまだ見ていないんですが、ネットで「ベイマックスは予告詐欺映画」と聞いてちょっと興味がわいています。
私もいかにも癒しや感動を狙った作品は敬遠しがちで(実際見たら簡単に泣くと思いますがw)、CGアニメも全般的に苦手なんですが、ベイマックスはヒーローものっぽい映画と聞いて見に行こうかと迷っています。

ディズニーに限らずあらゆるコンテンツにおいて、初期こそ勢いがあったのに、時間が経ちある程度の地位を確立すると過去作の焼き直しが目立ったり、金かけるとこそこじゃねーよ!と感じることが多かったり、懐古厨っぷりに拍車がかかってしまいます(笑)

オススメです!

蒼月さん、いらっしゃいませ~!
返信が遅くなってごめんなさい。
今年もよろしくお願い致します。

ベイマックス、いいですよ~!
とにかく画面の密度が凄くて「これでもか!」って感じです。
ピクサー映画の「トイ・ストーリー」とか「モンスターズ・インク」が好きな人には絶対のオススメです。

エンディングの歌がAIの「Story」だったりするのも、売り方を間違えてると思います!
♪一人じゃないから 私が君を守るから♪
そーゆー映画じゃないんだってばよ!
もっとワクワク冒険ものなんだってばよ!

この映画には今までのディズニーとは全く違う、新しい力強さがあります。
アナ雪までは確かに、規定路線の焼き直し・同工異曲が多かったディズニーですが、この映画をキッカケに大きく変身するのでしょうか?
個人的にはこの映画、ディズニーの最後の輝きのような気がしてしまうのですが。

それにしても蒼月さんの歳で懐古厨って何なの(笑)

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://isaac936.blog.fc2.com/tb.php/1140-e225a0d3

 BLOG TOP