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イザク

Author:イザク
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昔のSF。宇宙とかロボットとかそういうSFっぽいもの。
本一般。映画一般。特撮ヒーロー。仏像。友情モノ。
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円城塔『シャッフル航法』 出版記念トーク&サイン会~円城作品とその文体をめぐって〜 出演:円城塔さんゲスト:山本貴光さん
渋谷のジュンク堂書店で行われたイベントに行ってきました~!

初めて見る生円城にドキドキワクワク!
何となく想像では、貧相な体つきで血色が悪いイメージ(ヒドイ)だったのですが、思ったよりもガタイも良く朗らかで良くしゃべり良く冗談をいい、人当りも良くさりげなく気を遣う、とっても素敵な方でした~!
客層は、男性女性ほぼ半々くらい。若い人が多い印象を受けましたが、作家さんのトーク&サイン会に参加するのは初めてなので、比較的にどうなのかはわかりません。

「シャッフル航法」出版記念イベントという事もあり、自らの創作方法を語る場面が多かったのですが、可笑しいのが、
「僕は語彙が少なくて・・・ちょっと調べてみたら、『青い』『赤い』とか『速い』とかしか使ってない(笑)」
「語彙のカテゴリーの中を駄洒落や語呂でつないでいるだけなのでは(笑)」
「面白い(小説の)構造が人間の側に合わせて壊れるとき、愛とか感情とか差し込みやすい(笑)」
などなどの発言。
円城作品を創作できるプログラミング、という話は何度も出てきました。
「『登場人物その1』が『動作その1』をする小説」とか(笑)
半分冗談だとは思いますが、真顔で語っているので理系ではない私には判断できません。
ただ、「シャッフル航法」の創作話の時に、ただシャッフルしただけだと読めないものになってしまうので、
「ちゃんとした文章にはしました。僕の中の詩人が許さなかった(笑)」
とおっしゃっていましたので、やはり基本は人間が作る小説がまずあって、それをプログラムが手助けしてくれるイメージなのだと思います。
「Φ」という短編(段落ことに1文字ずつ文字数が減っていく小説)を書くときは、最初にいくつもの短文を書いて、それをコンピュータに文字数を数えさせて並べ替えさせ、「〇〇文字の文章が無いですよ」などの表示を出させて、そこを埋めていくようにして完成させたとおっしゃていました。なるほどねー!

あと、現在手掛けていらっしゃる「雨月物語」の現代語訳(河出書房新社 池澤夏樹個人編集版)のこともいろいろお話ししてくださいましたが、この仕事について「選択の余地は無かった」とおっしゃっていたのが可笑しかった。
池澤夏樹さんという方の事は良く知らないのですが、「雨月物語は円城塔だな!」と、ビビッと来るものがあったんでしょうね(笑)
言われてみると、なんとなく似つかわしい気もします。
「『菊花の約』なんて、もともと中国の古典なのに、上田秋成がやまとことばにしたせいで、なんとなくなよなよしたBLみたいな感じになっている(笑)」
などとおっしゃってみたり、何か、日本の「やまとことば」というもの自体に興味を惹かれつつある様子でした。
「なぜ五段活用は五十音のあいうえおの形に活用されるのか。そんなことを、飛鳥地方などを旅しながら考えるとちょっとおかしくなってくる」
というような発言も。
「物語るという行為」や「言葉そのもの」を題材にすることの多い円城さんなので、この傾向でしばらくたつと、またとんでもない小説が誕生するのではないかとわくわくします。

司会と質問をしていらした山本貴光さんのツッコミがまた面白くて、掛け合い漫才みたいな楽しさもありました。
ただ、やはり何と言っても円城塔のトーク会、正直、何をしゃべっているのかまったくわからず、専門用語で何か冗談っぽいことを言って、何がおかしいのか自分にはわからないけど会場の人たちがどっと笑う、という場面も多々ありました(T.T)

そして最後にサイン会となり、私ももちろん買ったばかりの「シャッフル航法」にサインをしていただきました。
en.gif
この、左側の日付の上にある図が何だか分からなかったため、これは何ですかと尋ねたところ、
「これは塔の絵で、矢印はシャッフルしているところです」
という答えが返ってきて感動~! なんて可愛いんだ(笑)

更に、サイン会の時に私の前の女性が、
「円城先生の作品はエモーショナルな感じがします」
と話しかけていて、それに円城さんが、
「エモいってよく言われます」
と答えているのを聞いて非常に共感を覚え、その女性に帰りのエレベーターの中で思い切って「私も円城塔はすごくエモいと思っています」と話しかけてみました。
何となく、会場全体の雰囲気が知的かつ理系っぽい雰囲気で、「円城さんの本って泣けますよね~」とか言いだせる雰囲気ではなかったのですが、私は前から円城作品の最大の魅力は文章の美しさと並んで、見え隠れする熱いエモーションだと思っていたので、同じ考えの人がいて嬉しかったのです。
そうしたら彼女もやはり、ミーハー的(?)に円城作品を愛していらっしゃる方で、そこから新宿駅まで女子トークで盛り上がりました。
「ギリギリですれ違っていく感じが切ないですよねー。でも最後『まあしょうがない。僕は僕で行くしかない』みたいな諦める感じとか」
「わかるー!」
「『松ノ枝ノ記』とかそれがすごくてー」
「あれ良い! すごい泣けました!」
「『Self-Reference ENGINE』は文庫で読んだら白い靴下の話が入っていて」
「あれも好き~。内側が濡れていた、とか(笑) でも最後白い靴下は男らしくてカッコイイですよねw」
みたいな感じで延々と続きました。やっぱり、私みたいな読み方をしている女子も他にいるんだと思い嬉しかったです。

そんなこんなで、イベントを楽しく満喫して帰ってきたのでした。
とりあえず、今は「円城訳:雨月物語」が待ち遠しいです。
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