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イザク

Author:イザク
好きな物・好きな人(順不同)

昔のSF。宇宙とかロボットとかそういうSFっぽいもの。
本一般。映画一般。特撮ヒーロー。仏像。友情モノ。
西尾維新先生。舞城王太郎先生。荒木飛呂彦先生。奥泉光先生。円城塔先生。津原泰水先生。山岸涼子先生。松本大洋先生。三上骨丸先生。白鵬様。食パンちゃん。

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61rZTlxniQL__SX351_BO1,204,203,200_小学館ビッグコミックス 作・丹羽 庭

近所のTSUTAYAでおすすめコミックスのコーナーにあったので借りてみたら、あまりにも特撮女子あるある過ぎて「この家は盗聴されているのか?」って疑うレベル 笑

主人公の仲村さんは26歳の一人暮らしのOL。
同僚たちの「今夜飲みに行こうよ」「カラオケ行こうよ」等の誘いを断り続けているため、少々お堅い女と思われている。が・・・。
実は仲村さんは重度の特撮オタク(今は「獅風怒闘ジュウショウワン」という戦隊ものがメインらしい)。
同僚の愚痴やら恋バナやらを聞くよりも、一刻も早く帰宅して録画してある特撮番組を見たいのだ。
休みの日も遊び歩かず、昼食も弁当持参なので、家庭的なしっかり者と思われてもいるが、フィギュアやDVD、食玩など、特撮ライフにはお金がかかるため、他の物には極力お金を使いたくないだけなのだ。
自分の趣味がバレないように気を使いまくる仲村さんだが、一緒にヒーローショーに行ってくれる友達や、食玩の話が通じるお菓子屋さんのお兄さんとも知り合い、徐々に特撮ライフの世界を広げていくのだった・・・。

もうね、とにかく仲村さんの特撮への愛が泣けるんですよ!
食玩やガシャポンを買いあさるのだって、「今時の特撮はオモチャ会社とタイアップしてようやく採算が取れている」という裏事情を知って、少しでも特撮を応援する気持ちでやっていることでもあるんです。
そして、彼女の人生を律しているのが、親や先生や上司の教えではなく、特撮ヒーローたちの言葉なのがまた良いです。
ジョウシュウワンのレッド、シシレオーの言葉「それは言い訳だ! 自分が苦しいことは弱いものを見捨てていい理由にはならない!」に感動した仲村さんは、会社帰りで疲れているのに、電車の中でお年寄りに座席を譲ってあげて、しかもシシレオーのカッコよさを思い出して電車の中で思わずニヤケてしまう。
「どうしたら仲村さんのようになれますか」という後輩からの問いかけに対しても、
「立派な大人になろうとするんじゃなくて 子供の頃に(特撮から)習ったことを思い出すの」
と答える仲村さん。子供に向けた、建前のように「正しい」言葉をこんなにも素直に受け取ることができるなんて、仲村さん、なんて良い人なんだー!
顔が怖いので「任侠」とあだ名を付けられているお菓子屋さんのお兄さんも、実は隠れラブキュート(プリキュアみたいなアニメ)ファンで、引きこもりがちだった少年時代にラブキュートのシズクちゃんの「泣き虫だけど弱虫じゃないわ 涙を拭いたら 勇気満タン!」というセリフに励まされ、何とか学校に通い続けることができたという過去の持ち主。
特撮やアニメの言葉に人生を救われている少年少女って、大勢いるんだろうなあ、と思わされました。

あと可笑しいのが、「懐古怪人」(二言目には昔の特撮は良かったけど、今のはねー」という中年)とか「悲しみの二度寝」(ゴルフやマラソンで日曜朝の特撮が潰れてしまう現象)などなどの、特撮好きなら思わず「分かる!」と頷きたくなるネーミングの数々。
ヒーローショー歴の長い友人がやたらデカいカメラを持っていたり、特撮映画を見終わったあと、友人とその感想を言いあってどんどんテンションが高くなっていくとことか、特撮女子としてもういちいち思い当たることばかりです。

あとこの漫画の良いところは、「もやしもん」とか「のだめカンタービレ」みたいに、「その世界の人たちの奇妙な行動を面白く描き出す」というところだけじゃなく、「大人と子供、親と子」という大きなテーマに、(おそらくは意識せずに)取り組んでいるところ。
仲村さんのお母さん、というのが娘を支配するタイプの母親で、仲村さんは子供のころ、特撮が見たくても「こんなもの女の子の見るものじゃない」と言って見せてもらえなかった。その反動で大人になり、一人暮らしをしている今、誰はばかることなく特撮ライフを楽しんでいるわけですが、今でも母親のことが苦手。
そんなふうにちょっと、往年の山岸涼子先生の漫画(「天人唐草」とか「瑠璃の爪」とか)みたいな部分もあるんです。
大人と大人の関係になった今、仲村さんは母親の影響を超えられるのか? 母親と良い関係を築き直せるのか?
今のところ仲村さんが良い人すぎて、母親に対して厳しくなり切れず、この先が心配(現在3巻までしか読んでいませんが)。
あと、子供のころに苦しい思いをしたせいか、仲村さんは子供にとても優しいです。
特に「ダミアン」というあだ名の少年との心の交流が泣けます(秘密基地からの発進のの話、私も子供のころ似たようなことをよく考えていたっけなあ・・・)。

読んでいると、仲村さんの幸せをつい願ってしまう、そんなコミックス。
うまく、特撮オタクの男性が見つかるといいのにね・・・。

P.S.
このマンガにカブトムシとクワガタの兄弟ヒーローが出てきて、弟のほうがお兄さんのことを「兄者!」って呼んでいるんですが作者の丹羽庭さんという方は「ハリケンジャー」ファンなんでしょうか 笑

P.S.その2
仲村さんはあくまで特撮のガワ(スーツ変身時)のファンであって、中身のイケメン俳優が好きなわけではありません。
まさかそこを勘違いする人はいないと思いますが、外部から見ると「特撮好き女子」ってそんな風に思われているかもしれないので、念のため 笑

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