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イザク

Author:イザク
好きな物・好きな人(順不同)

昔のSF。宇宙とかロボットとかそういうSFっぽいもの。
本一般。映画一般。特撮ヒーロー。仏像。友情モノ。
西尾維新先生。舞城王太郎先生。荒木飛呂彦先生。奥泉光先生。円城塔先生。津原泰水先生。山岸涼子先生。松本大洋先生。三上骨丸先生。白鵬様。食パンちゃん。

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51Snxo2DBLL__SX315_BO1,204,203,200_ジャンプコミックス 原作:西尾維新 作画:暁月あきら

「めだかボックス」の黄金コンビが帰ってキター!!!

ジャンプ漫画の中でも異彩をはなち、独自のポジションで今もファンの多い「めだかボックス」の、西尾先生と暁月先生の新作がキター!!!
しかも、「めだかボックス」の球磨川くんみたいな自意識こじらせ少年と、安心院さんみたいな天真爛漫前向き美少女との心の触れ合い・・・っていうかすれ違いっていうか、もう最初の数ページから濃厚な西尾ワールドで、久々にこの毒っ気を浴びて心地よいのなんの(笑)
暁月先生の作画も冴え渡っており、魅力的なキャラ造形と豊かな表情、かつまた漫画表現として新しい手法があちこちに見受けられ、1冊のコミックスを読んでこんなに充実感と満足感を覚えたのは久々のことです。
(「モブサイコ100」はまとめて読んで感動する作品なのでまた別枠で)

主人公の少年(名前は明らかにされず、ただ「少年」でしかない)は、周りの人間がすべて無個性な黒いノイズのようにしか見えない奇病にかかっている。この病気にかかると、12歳の誕生日の日に死んでしまう。
平凡な自分の人生を悲観していた少年は、悲劇的で珍しいこの病気にかかったことで「見下されることの快感」を味わうが、もう一人、同じ病気にかかっている少女に出会い、彼女の圧倒的な個性と溌剌とした美しさに惹かれ、また嫉妬もする。
自分だけがこの奇病にかかった特別な人間でありたいと願う少年は、少女を殺そうとチャンスをうかがうのだが・・・。

↑こうやって書いてみるとメチャクチャなあらすじですが、コミックス読んでる間はすごい引き込まれてあんまり不自然にも思ってなかったなあ・・・。登場人物の内面を伝えきる、暁月先生の表現力のおかげだと思います。
少女が他の人を見るとき、顔にキラキラのモザイクがかかっているのもなんかキレイで可愛い。
(あと、少年と少女がいろんな表情をしている見開きページがあって、少年の「人を見下す表情のクオリティの高さ」には笑った)
12歳になると死ぬ、というところがポイントで、ようするにこれは、大人になれない子供たちの物語。
小学校高学年あたりで、周りの大人が全部「社会の歯車」みたいに見えちゃって、同級生たちも「何も考えていない良い子たち」に見えちゃって、「世の中に、何かを真剣に考えているのはもしかして自分一人なんじゃないか?」って思っちゃう子供って、いるよね・・・?
頭の善し悪しに関係なく、そういった「実在の不安」とでも言いたいような自我の目覚めを大人になる直前に経験する子供は少なくないと思うのですが、そういう、子供のころの不安を強烈に思い出させてくれるコミックスです。
ニヒルに、漠然と死を願っていた少年が、少女と出会い初めて熱を帯びて他人に接する(少女が将棋でわざと少年に負けたとき、少年が本気で怒るシーンが印象的)、初めて他人に真剣に興味を持つようになる、ボーイ・ミーツ・ガールのラブストーリーでもあります。

最近、西尾先生は続きものが多くて、正直マンネリ気味では? と思い、新作を追いかけるのもやめてしまっていたのですが、こんなに生きの良い、独特な西尾ワールドの原作を手掛けていらしたとは、嬉しい限り。
西尾×暁月コンビは「大場つぐみ×小畑健」に並ぶ黄金コンビだとひそかに思っていましたが、この「症年症女」でそれが証明されて嬉しい限り。
ただ、このコミックス、1巻でまだ続きがあるのですが、この先続けても仕方ないような気もするのですが・・・。設定の驚きが新鮮なうちに、サクッと終わりにした方がいいと思います。っていうか1冊でまとめて欲しかった。
ジャンプ系の場合、下手に人気が出ると終われなくなってしまうので、そこだけが唯一心配です。
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