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Author:イザク
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「ステマくさい」と、すぐに思ってしまう自分が悲しい・・・。

ここ数ヶ月、映画ファンなら誰しも大注目していた「ラ・ラ・ランド」、封切り初日に見てまいりました!
さすが、前評判に恥じないすばらしさ!
ただ・・・。
アカデミー賞候補最多とか、映画業界がこぞって大騒ぎしてるけど、正直そこまでのモノか・・・?
2年ほど前にスターウォーズの新作のステマを、あまりに大々的にやりすぎて、自分はむしろ見る前から反感を持ってしまっていたのですが、あの感じを思い出してしまいます。
何かの大きな圧力が、この「ラ・ラ・ランド」を押してる気配がするのよー。
何のために? 普通に良くできたミュージカル映画だと思うのですが・・・・。

監督は「セッション」で一躍名をはせたデミアン・チャゼル。
「セッション」と同じく、音楽の使い方が本当に上手というか、音楽と画面と、登場人物の感情が一体になった感じが素敵です。
この映画を褒める人がよく口にするのが、「音楽の入り方が凄く自然なんで、普段ミュージカルが苦手な人でも大丈夫」という言葉なのですが、私がむしろ、「ミュージカル苦手な人は見なくていい。昔ながらのミュージカル好きにこそ見て欲しい」と思いました。
最近の映画って、ホラ、妙に現実的で夢が無いでしょ。
画面も現実の風景をそのまま映しちゃう感じで、映画ならではのワンダー、マジックが無いというか。
この「ララランド」は、昔ハリウッドが全身全霊を賭けてミュージカルを量産していたころの、夢とロマンにあふれた映画の香りがあるのよ。
夢を、ロマンを信じていたころの勢いがあるのよ。
いわゆる「ミュージカルが苦手な人」は「どうして突然歌いだしたり踊りだしたりするの? 不自然じゃない?」と言いますが、この映画、オープニングの高速道路シーンをはじめ、踊り出すタイミングはかなり唐突。
「ミュージカル」というものの欠点でもあり美点でもあるその不自然さを、そのまま愛している感じがする。監督はかなり昔のミュージカル映画が好きな人だと思います。
「あの楽しさ」を現代によみがえらせるにはどうしたらいいか、それを追求した結果が「ララランド」だと思うの。
だから私だったら、この映画を褒める言葉としては、
「これぞ21世紀のミュージカル! あの楽しさが帰ってきた!」
みたいになるかな・・・。

昔のミュージカルとこの「ラ・ラ・ランド」の大きな違いは、ほろ苦く考えさせられる結末だと思います。
偶然に出会って恋に落ちるジャズピアニストのセブと女優志願のミア。
二人が夢を追いながらも、春から夏にかけて恋をして、秋になって破局を迎え、そして5年後の冬・・・。
この、春から夏にかけての、どんどん恋に落ちていく感じね、まさに、人生の中の夢の季節というか。
歌って踊って、そんな雲の上の楽しさ。
それを表現できるのがミュージカル。
プラネタリウムでの、文字通り宙を舞うような浮かれ切った気持ち、人生で一度も経験しない人は不幸だと思います。恋っていいなあ。
(このシーンには「惑星ソラリス」を思い出しましたw)

しかし現実は厳しい・・・。
愛しあっているのにお互いに現実に立ち向かう中で、傷つけあい、心が離れていってしまう二人・・・。
5年後、すっかり別の人生を歩んでいる二人が偶然出会い、ピアノの音をきっかけに5年前の気持ちを怒涛のごとく思い出して、あり得たかも知れない二人の幸福な5年間を一瞬のうちに夢想するシーンが圧巻です。
なにかSF的というか夢幻の彼方というか。
現実世界ではセブをあっさりクビにするレストラン経営者(「セッション」でおなじみJ・K・シモンズ)が、夢の世界ではにっこり笑って二人を祝福するシーンでは思わず笑ってしまうのと同時に泣きそうになりました。
「タイタニック」の最後で、若い時の姿で再会する二人をタイタニック号の楽団のみんなが音楽をかなでて祝福してくれる、あのシーンを思い出しました。
全力で恋をすると、例えそれが実らなくても自分の中になにか美しいものが残るのでしょうかね・・・。

ストーリー的には、恋愛の光と影mというか、恋に舞い上がる気持ちが終わってからの、本当の二人の関係、という意味で「スパイダーマン3」や「ブルー・バレンタイン」を思い出してしまいましたね。
特に主役のライアン・ゴスリングが、ハンサムなのに幸の薄い男というか、なにか彼と一緒になって幸せな未来が築ける気がしないのですが(笑)
エマ・ストーンは歌声も可愛く、踊る姿もチャーミング。この映画ですっかり好きになりました。

全体として、ミュージカルとしても恋愛映画としても見応えがありしかも新鮮なのですが、うーん、どうもやはり宣伝が「ステマくさい」と感じてしまうのが悲しいです・・・。

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