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イザク

Author:イザク
好きな物・好きな人(順不同)

昔のSF。宇宙とかロボットとかそういうSFっぽいもの。
本一般。映画一般。特撮ヒーロー。仏像。友情モノ。
西尾維新先生。舞城王太郎先生。荒木飛呂彦先生。奥泉光先生。円城塔先生。津原泰水先生。山岸涼子先生。松本大洋先生。三上骨丸先生。白鵬様。食パンちゃん。

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開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU― (ハヤカワ・ミステリワールド)開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU― (ハヤカワ・ミステリワールド)
(2011/07/15)
皆川 博子

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「このミステリーがすごい」で3位だった小説。
とにかく、書店に平積みされている時のオーラがヤバイ。
暗い赤の表紙(作中に出て来る本の装丁を模している)で、金髪の少年がうっとりと目を閉じ、その躰がなぜか露伴のスタンド攻撃に会ったかのごとく本のページのように左右に開かれ、奥に肋骨が見えている、というカバー絵、なんかもう耽美なのか猟奇なのかわかりません。しかもこのタイトル!
ハアハアしながら本を手に取ってしまう腐女子読者も多いことでしょう。
そして、そんな期待はある意味裏切られない(笑)。

【以下、ネタばれはしてないけど内容に触れるので気になる人は読まないで!】
18世紀のロンドン、なにやらゴチャゴチャして猥雑な、スチームパンク(ジブリ映画「天空の城ラピュタ」みたいな世界観)っぽい舞台。
世間からはゲテモノ扱いされている、解剖学の権威ダニエル先生と、若くて才能豊かな五人の弟子たち(自称バートンズ、というのが可笑しい)。
更に、田舎から己の文才を信じてロンドンにやってきた少年詩人。
彼らの美しくも切ない青春と友情の物語。でもあり、四肢を切断された謎の少年の死体をめぐる猟奇なミステリ。でもあり、盲目の判事と有能な女性助手の推理が冴えわたる。という話でもあります。
そして猟奇な死体がどんど出てくる、しかもそれをかたっぱしから解剖していくにもかかわらず、グロさはあまりなく、むしろ、全編英国流ともいうべきユーモアと明るさを漂わせています。解剖ソングには笑いましたぞ! 犬がいい味出しているのも英国ユーモア小説の伝統を感じさせて良いです。
そしてやっぱり耽美も忘れていない(あちこちにそれっぽい描写があるのですが・・・私はむしろ、エドの傷を治療するシーンに最もエロを感じましたね)あたりが皆川先生の素晴らしさ。
いろんな意味で濃厚な本です。
全員キャラが立ちまくりで、もうシリーズ化して欲しいくらい! 

こんな面白い本をお書きになった皆川先生が御年80歳というのがもう何よりも驚きです。
いやだってほんとに・・・ギャグの冴えも耽美の香りも、超一流品なんだってばよ。
こんな、色気と洒落っ気と衰えぬ知性のあるおばあちゃんになりたいな。無理かもしれないけどマジなりたいです。
「開かせていただき光栄です」という挑発的(?)なタイトルは、解剖をはじめる前にバートンズが目の前の死体に向かって言うセリフ。解剖学の本に、実際に出てくる言葉だそうです。
解剖学に興味を持ち、その歴史を読み漁りこんな言葉を発見して「いける!」と思ってしまう80歳・・・。
皆川先生、素敵すぎです!

【追記】
「このミス」の「私の隠し玉」によると、今年の夏頃からミステリマガジンにて続編(5年後の物語)が連載される予定との事!
「まったく別の物語ですが、登場人物が何人か共通します」との事。ナイジェルの素性が明らかになるとの事。
ヤッター! 嬉しいな♪ また変な表紙だったらいいな(笑)
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コメント

イザクさんの記事を読んで、amazonで表紙見てきましたが、すごいですね(笑)
何か買って読んでみたくなりましたー!
グロは人一倍苦手なんですが大丈夫ですかね(苦笑)
書いてる方80歳なんですか!?
やっぱり才能のある方は年を重ねても衰えないものなんですね。
今すぐにでも本屋に行きたいです!

まずは本屋で手に取って

このブログを始める時に、
「こんな面白いものがあるよ」
って事を一人でも多くの人に伝える場にしようと思っていたので、そんな風に
「記事を読んで読みたくなりました」
と言ってもらえると超嬉しいです!!
即読んで! と言いたい所ですが、まず本屋さんであの表紙をじっくり見て(笑)、本のオーラを確認してから購入を考えてくださいね。安くはないので。

確かに、血も内臓も腐りかけの死体もばんばん出てくるので(笑)、グロが苦手な方にはキツイかも知れませんが、どっちかっていうとそれもブラックユーモアというかスラップスティックというか、ギャグっぽい扱いだと思うのですけどね・・・。
個人的には、「黒執事」とかの耽美系コミックスの方がグロいと思いますが、このへんの私の意見はあてになりません(苦笑)。

読ませていただき光栄です

「少女不十分」の時にこのブログで見かけて、惹かれたので本書を手にとってみました。
読ませていただき光栄です。

イザクさんのスタンスとしては、本の感想で画像は使われないのですね。
「あの表紙」を画像付きで紹介できないのは残念。
でも、そういう縛りもブログの読書感想の醍醐味ですね。

コメントしていただき光栄です

Yosguaさんのブログにも、さっそく行ってきましたよ~!
面白い本は一人でも多くの人に知ってもらいたいので、嬉しい限りです。
ありがとうございます。

私が画像を貼らないのは、ネットの世界のことがイマイチ分からなくて、著作権とかどうなってるのか調べるのも面倒なんでやってないだけなんです。
あと、「画像を貼りつける」というやり方も正直分からないし、面倒くさいです。
別に「縛り」とか、そういうストイックなもんじゃないんです(笑)
プロフィールではシュプール10月号の表紙を流用しちゃってるし。

でも、この本と西尾維新の「OVER HEAVEN」の時だけは、表紙の画像貼りたい! って思いましたね。

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