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イザク

Author:イザク
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昔のSF。宇宙とかロボットとかそういうSFっぽいもの。
本一般。映画一般。特撮ヒーロー。仏像。友情モノ。
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「ねじまき少女」のとこでもチラッと書いた、名前がカッコいいバチガルビさんの初短編集。
やはりこの人は短編向きですね。
一つのアイデアと一人の主人公が、広がりを感じさせる世界観の中でピシッとまとまっていて、読みやすいし気持ちいい。「ねじまき~」の、あのドロドロした読みにくさは何だったのか・・・。

中では特に、楽器にされてしまった(!)少女たちの話「フルーテッド・ガールズ」が好きかな。
すんごい悪趣味でしかもエロいのですが、SFでしか味わえないワンダーがあります。そもそも「楽器にされる」って何だよ(笑)。それを知りたきゃ、読むしかない。
ティプトリィの「接続された女」なども思い出す傑作。

あと、「ねじまき~」と同じ世界だけどラストに爽やかな希望が見える「カロリーマン」、人類に絶望すると同時に人の力を信じようという気持ちにさせられる、表題作「第六ポンプ」も好き。他の短編も、どれも面白くて質が高いです。

全体に、今のアメリカ及び世界の進んでいる方向に非常に批判的です。
遺伝子操作やバイオ工学、iPS細胞を使った不老不死の研究なども、その行きつく先は、決して人類を幸福にするものではないな、という危機意識がヒシヒシと伝わってきます。
これらの作品が書かれたのは21世紀に入ってから。
9.11後、締め付けの厳しいアメリカでこんな本出しちゃって大丈夫かな、ってちょっと心配になってしまうほど。

「ねじまき少女」ではあまり伝わってこなかった、バチガルビの上手さと多面的な魅力にあふれた本ですので、両方合わせて読むことをオススメします。
(この本だけ読むと、「器用な反社会的SF作家」という、小粒な印象になってしまう恐れあり。「ねじまき~」の、あの破天荒さも同時に味わうべき)
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コメント

第六ポンプは面白い!

こんばんは★
第六ポンプ、面白かったですね。「ねじまき~」も面白かったですが、短編集の方が話にスピード感があって、良かった。フルーテッドガール、官能的でしたね~。
大好きな短編集です^^

いらっしゃいませ~!

日向さんこんばんは。
「第六ポンプ」は、最近読んだ海外作家の短編集では一番好きです。
記事で取り上げなかったけど、犬が出てくる話や、こっそり赤ちゃんを産んで育てる母親の話も好き。
殺伐としてるように見えて、案外ヒューマンだったり。
んもう、パオロったら照れ屋さんなんだから!(笑)
「フルーテッドガールズ」のあの後どうなったか、っていうのも、色々想像しちゃいますよね。

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