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イザク

Author:イザク
好きな物・好きな人(順不同)

昔のSF。宇宙とかロボットとかそういうSFっぽいもの。
本一般。映画一般。特撮ヒーロー。仏像。友情モノ。
西尾維新先生。舞城王太郎先生。荒木飛呂彦先生。奥泉光先生。円城塔先生。津原泰水先生。山岸涼子先生。松本大洋先生。三上骨丸先生。白鵬様。食パンちゃん。

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32話の処刑場のシーンの後、エピローグのラビットハッチの前、のどこか。
「看病シーン」って好きなんです。すいませんほんと変態ですみません。
次の週からいきなり修学旅行、っていうのを知って、
「それまでに二人を和解させておかねば・・・!」
という義務感(?)にかられて書いてみました(笑)

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天高の保健室。
ベッドで眠る流星と、その脇に座る賢吾。
低くうめいて目を開く流星。
目がさめたか、と言って枕ごと流星の身体を抱え起こし、水を飲ませてやる賢吾。
二人、しばらく無言。

やがて流星が口を開き、掠れた声で聞く。
「如月は・・・」
「元気だよ。コスミックエナジーのおかげで回復が早かったらしい。先に帰ってもらった」
「そうか・・・良かった・・・」
賢吾はちょっと間を置いてから流星に向かって言う。
「まったく君は運がいいやつだな。目が覚めたら2、3発殴ってやろうと思ってこうして待っていたのに。おれが君を殴る所を如月に見られたくなかったから、先に帰ってもらったのに。ただでさえ怪我人は殴りにくいのに、本人があんなに元気じゃあな」
「本当に、済まなかった・・・」
「謝るな。よけいに殴れなくなる。如月に感謝するんだな、あの非常識さ加減に」
「でもおれはあのとき、本気だった。千発殴られたって仕方がない・・・」
「もう言うな。君は君で、命を賭けた。君の気持ちだって理解できるんだ。ただ、如月があんな事になって、おれは自分にとってあいつがどんなに大事な存在なのかが分かったんだ。あいつの代わりになる奴はいない。あんな前人未到の馬鹿は」
「そうだな・・・馬鹿だよな・・・おれを赦すなんて」
賢吾は不機嫌な顔になる。
「如月を馬鹿と言っていいのはおれだけだ。君が言うのを聞くとムカつく」
流星は少し笑う。
「歌星、きみは本当に如月のことが好きなんだな」
賢吾は何か言い返そうとして言葉に詰まり、赤面して黙る。流星はまた少し笑う。
「照れることはない、おれも如月のことは大好きだよ。戻ってきてくれて、本当に良かった・・・。歌星、きみにはいくら感謝してもしきれない」
「恥ずかしいことを平気で言うやつだな」
「如月に感化されてるんだよ、たぶん今だけだけどな。だから今のうちに・・・」
流星は横になったまま、右手を差し出す。
「きみとも友達になっておきたい・・・もし、きみがおれを赦してくれるなら、だけど」
賢吾はとまどう。流星は続ける。
「3発までなら、いつでも好きな時におれを殴っていい権利もつけよう」
賢吾はため息をつく。
「君は運がいい上にずる賢い。おれが、如月の心の広さに惹かれていることを承知の上でそんな事を言ってくるんだな。それに、おれに殴られたって大した事はないと思っているんだろう」
「当たってる」
「じゃあ、おれがこう言うのも分かっているんだろう、『如月にめんじて、君を赦そう』って」
「そう期待していた」
賢吾は笑う。
「確かに、今しかチャンスはないかも知れないな。3発の権利、忘れるなよ。いつか後悔させてやる」
賢吾も右手を差し出し、二人は『友情のしるし』を交わす・・・。



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