プロフィール

イザク

Author:イザク
好きな物・好きな人(順不同)

昔のSF。宇宙とかロボットとかそういうSFっぽいもの。
本一般。映画一般。特撮ヒーロー。仏像。友情モノ。
西尾維新先生。舞城王太郎先生。荒木飛呂彦先生。奥泉光先生。円城塔先生。津原泰水先生。山岸涼子先生。松本大洋先生。三上骨丸先生。白鵬様。食パンちゃん。

カテゴリ

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:


舞城先生スゲエ・・・
もう、それしか言う言葉がないよ・・・

この、奇想天外で破天荒な本を一言で言い表すことなどできませんが、ただ、荒木先生のファンは読む前に少し覚悟を固めておく方が良さそうですね。
ジョジョのノベライズ本というよりは、完全に、「ジョジョの世界と人物を借りた舞城作品」ですよこれは。
私は舞城先生のファンでもあるので、
「うっわ~、またこんなハチャメチャを(嬉)!! 元気だなー舞城先生!!」
って思って喜んだのですが、純粋にジョジョが大好きで舞城作品を読むのが初めて、って人はどうなの? この破壊的な文脈に、付いて行けるの?
っていうか舞城先生、
「こんなの書いたら荒木先生および熱狂的ファンに何を言われるか・・・」
とか露ほども考えてないのね(笑)
保身に走らずやりたい放題なのが凄すぎる。

そもそもしょっぱなから「九十九十九(つくもじゅうく。舞城作品に登場する名探偵)」とか「西暁町(福井県にある、多くの舞城作品の舞台となる町)」とか出てくるし。パラレルワールド的な設定もあるので、ジョージ・ジョースターの話のはずなのに、プッチ神父やらヴァレンタイン大統領まで出てきちゃうし。露伴だのブチャラティだの、ジョジョシリーズの人気キャラと、舞城ワールドの住人たちが平然と会話を交わしていたりして、なんかもう本当にやりたい放題。
かと言って、原作を無視して自分の世界にねじ曲げちゃってるのかと言うと決してそんな事はなく、むしろ、原作の1部から7部までの壮大な謎を、いったん解きほぐした後で更に壮大に編み上げ直し、再編するような、世界を作り直すような、原作へのリスペクトにあふれた上でなおかつそれを超えんと試みるような、そんな無謀とさえ言えるような舞城先生の捨て身(?)の勇気にほとんど感動すらおぼえてしまいます。

ここから先はネタバレするので「続きを読む」で。

ジョナサンの息子、ジョージ・ジョスター。
母親のエリナ、リサリサと共にラ・パルマ島で少年時代を過ごしていますが、弱くて苛められっ子。
ここで起きる、苛めっ子のアントニオ少年の殺人事件がきっかけで彼は日本人少年九十九十九と友人となる。
(このアントニオは後にゾンビ化して増殖し、空軍を襲うようになる)

もう一人、西暁町に、ジョースター家とはまったく血のつながらない日本人少年のジョージ・ジョースター(通称、名探偵ジョジョ)がいる。彼は、杜王町で起きた奇妙な殺人事件に引き寄せられる。この杜王町は4部の杜王町とはパラレルな存在らしく、人物の名前や使えるスタンドなどが微妙に違っている。
突然、この杜王町が半円状のドームシティのようになって海に漂流を始める。そこに漂流してきたのはネーロネーロ島(ジョジョ5部のイタリアンマフィアの島)。二つの島はぶつかって、4部と5部の登場人物が入り混じる。

杜王町にある「キューブハウス」、それにバミューダトライアングルが、二つの世界をつなぐ入口となっているらしく、時空を自在に移動する九十九十九の手によって名探偵ジョジョは、火星で時が熟すのを待っていたカーズとディオの長い闘いに巻き込まれ、更に、デイアボロやプッチ神父、吉良吉影らの悪計を知る。二つの世界は交錯し二人のジョージは世界を邪悪の手から守るべく勇敢に闘い続ける。そして世界と宇宙の秘密が明かされる。
プッチ神父が6部の最期で宇宙を一巡させて新しい世界を作ったように、実は、カーズが宇宙にいる間にこの世界は36巡していたのだった。
そして世界は、長い時を経てついにディオの手に落ちてしまうのだろうか・・・。

長い長いこの話の縦糸となるのは、臆病でいつもリサリサに守られている気の弱い少年、ジョージが、さまざまな出会いと経験を重ねて勇敢な空軍パイロットとなり、晴れてリサリサと結婚して息子ジョゼフを授かるまでの物語。そこでキーワードになるのは、「勇気」という言葉。もう一本の縦糸は、西暁町に住むもう一人の「ジョージ・ジョースター」(名探偵ジョジョ)の、時空を超える冒険譚。この二人のジョージに共通するのは、「ビヨンド」、つまり彼らを主役たらしめている何者か(作者、でもいいし読者でもいい)の存在。
そんな言い方をするとちょっとメタ文学っぽくて小難しいのですが、要するに、誰にとっても自分の人生の主役は自分なのだから、私たち一人一人にビヨンドはついているわけで。ビヨンドを信じて勇気を奮い起こし行動する彼らの姿が繰り返し出てきますが、これはそのまま、読者に対しての「自分を信じろ」という舞城先生らしい、熱いメッセージになっていると思います。

一見バカミス、トンデモSFなんですが熱い魂が感じられるあたりはやはり、「ディスコ探偵水曜日」に近い感じですねー。
特に、カーズが36巡分進んでしまった宇宙を巻き戻そうと、吉良のバイツァ・ダストで1時間ずつ自分を爆発させて時間を巻き戻して行くというアイデア、気が遠くなるほど馬鹿っぽく容赦なく無駄に熱い!
っていうかもう全体、アイデアが突拍子もなさすぎて、何が起きているのか話にほとんど付いていってませんすみません!
まあしかし、多分、このトンデモ世界に生真面目に付いて行く必要もない気もするんですけどねw
「うわー、なんかスゲー!」って、ぼんやり思ってればそれでいいかな、ってw

プッチ神父、ジョジョシリーズ悪役の中でも動機がしっかりしてるしカッコいい(裾もw)し、すごく好きだったんですが、原作に出てくる彼に関する謎を、伏線のように生かして彼の物語にキッチリ結末をつけているのも素晴らしい。あと、7部の「遺体」の謎とかねー。大統領の能力も、生かして上手く使ってるんですよねー。
杜王町では露伴が相変わらず高飛車でエクセントリックなくせに、レイミちゃんとやたら仲良しなのも可愛いww
虹村兄弟のスタンドも素敵だなーww 特にグラン・ブルーは私も欲しいww
5部のマフィアたちも、喋り方がいちいちそれっぽくてすごくいいです。ナランチャの相変わらずな馬鹿っぽさにも愛を感じますw
フーゴ、それにアバッキオが元気な姿を見せてくれるのも嬉しい。トゥルルル電話も大好きだったからなー、嬉しかったなー。
3部の人物がほとんど出てこないのが意外ですが、それ以外の部はきっちり組み込まれてる感がすごいです。シリーズに対する並々ならぬ愛を感じます。

幼なじみ、というより姉弟のように育ったジョージとリサリサの、ちょっとツンデレ気味のロマンスも可愛いです。舞城先生、こういう時の会話とか上手いですよね。ついに決意して、リサリサに告白しようとしたジョージがつい口走ってしまうセリフ、
「畜生リサリサ、僕のことが好きじゃないんだったら結婚しようとか言うなよな!」
これは可愛いすぎww

そしてラスト、まさかのアノ人物が蘇るのにはビックリだー!!!
○○○○も結局、「死んだということになっている」だけで死んでないしね?
ハチャメチャやり放題なのに、なんだかんだでハッピーエンドというのも良いものですw
関連記事
スポンサーサイト

コメント

かなぶんです。

 イザク様 コメント失礼します。

 今日、日暮里駅の本屋で買って、半分くらい読みました…。

 やっぱり、舞城先生の小説の設定が沢山入っていたんですね…。私、舞城先生の本を読んだ事ないんで、正直、その辺りで抵抗感があったんですが、それよりも、「え!アイツが出て来た!コイツも!海の向こうから(笑)アイツらも来たの!?」という、驚きとワクワクの方が強いです。

 また読み上げてからコメントしに来ます~!

入手おめでとうございます

かなぶんさん、再度こんばんは。
ゲットおめでとうございます。
登場人物、九十九十九にちなんで9/19発売、と聞いていたのですが・・・でも1日でも早く入手できるのは嬉しいものですよね。

>それよりも、「え!アイツが出て来た!コイツも!海の向こうから(笑)アイツらも来たの!?」という、驚きとワクワクの方が強いです。

あ、わかりますわかります!
ジョージの時代にはありえないオールスターぶりで、サービス満点というか、1部から7部までのジョジョワールドを網羅してるんですよね! 
「口をすすぐ泥水」とか、ファンの心をくすぐる言葉もポンポン入ってるしね。
でもまさか、ローネローネ島が泳いできて杜王町に上陸するとか楽しすぎ。
アイツら全員と会えるとはまさか思わなかったけど特にジョルノの口調とか恰好良すぎ。

ストーリー的には「まさか」とトンデモの連続で予期しない方向にどんどん曲がっていくのですが、もし、
「こういうのも馬鹿馬鹿しくて好きかも」
って思ったら、ぜひぜひ舞城先生の他の作品も読んでみてくださいね~ww

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://isaac936.blog.fc2.com/tb.php/432-567aa14d

 BLOG TOP