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イザク

Author:イザク
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犬のお伊勢参り


今年、2013年は伊勢神宮と出雲大社の、式年遷宮(数十年おきに行われる建て替え)が重なる年で、本屋さんに行ってもちょっとしたお伊勢参りブームが来ている感じがしますね。私も一昨年ですが伊勢神宮に行きました。いい所でした。

さて、これまたしばらく前に職場のラジオで聞いた話なのですが、江戸時代、お伊勢参りが流行してみんなが行きたがったけれど、何かと要件がありどうしても伊勢まで行かれない庄屋さんがいた、と。
ある晩、その庄屋さんの飼っていた犬の「おさん」が夢枕に立ち、「わたしもお伊勢に行きたいので、庄屋さんの代わりに行かせてください」と頼んだ、と。
庄屋さんは早速、旅費として30文のお金をおさんの首に巻いてやって、おさんを旅に出してやったのだそうな。
おさんは無事、お伊勢にたどり着きお参りを済まして庄屋さんの所へ帰ってきたそうな。
首に巻いた荷物をあらためると、伊勢神宮のお守りとお札、その領収書、道中のおさんの食費の領収書と釣り銭が入っていて、その金額はぴったり一致していたそうです。
また、「釣り銭が多くて首の回りでジャラジャラして歩きにくいだろう」と銀貨に両替してくれる人、こっそりお金を足しておいてくれる人などもあったといい、実にいい話です。もちろん実話。
おさんと庄屋さんはすっかり有名になり、犬をお伊勢参りに送り出すのが流行ったとか。

何というか、江戸時代の日本人の親切心がしのばれる話なのですが、これを聞いて私はちょっと「エルトゥールル号の美談」のことを思い出しました。
もし自分がちょうどその時お伊勢参りの最中だったら、と思うと、親切心というより好奇心で、おさんの世話を焼いちゃうんじゃないかと思うんですよね。
「へえ~、犬なのに伊勢まで行くのかい。偉いねぇ~! 今夜はアタシが焼き鳥を奢ってあげるよ!」
みたいな感じでねー、けっこう道中、皆に可愛がられていたんではないかと。一応、無事に伊勢まで行って帰ってくるような犬ですから多分、無駄に吠えない、賢くて大人しくてしかも人なつっこい犬だったのではないかと。関所を通る時とかも、役人さんも思わず「殊勝なり」とか言って笑いながら通してくれたのではないかと。
家に帰ってからも、一番のみやげ話になりますよね。
「それがさ、おさんってぇ犬が、犬の身でけなげにもお伊勢参りにきてたんだよねぇ。賽銭を出す手がねえからさ、アタシが代わりに払っといてやったんだよ」
「川の渡し船にその犬が乗れなくて困ってたんだよねえ。そしたら気の利いた兄さんがいてさ、『こいつぁアタシが持ってきた、犬の置物でさぁ』って言うんだよね。船頭さんも笑って、『置物かあ。なら乗せてくんねぇ。水に落ちないように気ィつけてくれよ』ってんで、無事に川を渡ったんだとさ」
みたいな感じでー。

みんなで面白がっていたら、結果的に美談になった、という気がしますw
でもまあ、30文の金を犬から奪おうとした人間が一人もいなかった、というだけでも十分美談なのかな・・・? 
人として、そこまで落ちぶれたくはないものですが(笑)
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