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イザク

Author:イザク
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昔のSF。宇宙とかロボットとかそういうSFっぽいもの。
本一般。映画一般。特撮ヒーロー。仏像。友情モノ。
西尾維新先生。舞城王太郎先生。荒木飛呂彦先生。奥泉光先生。円城塔先生。津原泰水先生。山岸涼子先生。松本大洋先生。三上骨丸先生。白鵬様。食パンちゃん。

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各方面で激賞されている、高野和明「ジェノサイド」を読みました!
本屋さんが好きな人なら知ってると思いますが、この本、店頭に平積みされてて、腰帯の激賞の数々がもう凄くて、なんかとにかくもう凄そう(語彙に乏しくてすいません・・・)なのですが、読んだらやっぱり凄かった(苦笑)。

【ここからはネタばれスレスレになるかと思いますので、気になる方は読まないでください】
まず、扱っているテーマがズバリ「人類の進化」。壮大ですね。壮大です。
しかも、作者がいろんな文献をみっしり読み込んでいて、緻密な論理を提示してくるので、とうてい絵空事とは思えないんですね。それどころか、私など「2012年のアセンションって、このことなのか!?」とか、かなりマジで思ってしまったくらいで。
いやもう本当に、来年あたりから新人類がぞくぞく誕生するのでは!?
・・・そう思わせる筆力、凄いと思いませんか?

そしてもうひとつの裏テーマというべき、人類の愚かさ。特に、ブッシュ前大統領がモデルになっていると思われる「バーンズ米大統領」のオロカっぷり、ブッシュでさんざん見聞きしていたつもりですが、改めて、「国家って・・・政治って・・・なんだろう・・・」という、虚無感にも似た感慨を覚えてしまいます。
っていうか、フィクションとはいえ、こんな事書いちゃっていいのかなあ。
大胆というか豪胆というか・・・。

さてストーリーは、とある密命を帯びてアフリカに潜入した4人の傭兵の話と、日本の大学院生が、薬学者だった父の遺言(?)により、ある重大なミッションを完了させなければならなくなった話が、交互に進んでいきます。というか、この二つの話は一つの大きな話の裏表です。
アフリカサイドの話は、まさに人類の愚行をこれでもかと描いていて悲惨をきわめ、読んでいて、「自分、こんなとこで何もしないでいていいのか!?」という、3.11後の焦りにも似た気分に捉えられます。「ジェノサイド(皆殺し)」すら起こしてしまう、いわば人間のダークサイドの描写。
人類は、やはり滅んだほうがいいのか・・・。
逆に日本の大学院生の話は、希望を信じて行動していく、これまた人類のもうひとつの面を描いていて、この本の中では唯一の清涼剤ともいうべきパート。
韓国人留学生との、確かな友情もイイ。理系、カッコイイ!
でも、こっちサイドも緊迫感はハンパないですよ。

そしてこの二つの話が一つになるとき、見えてくるのは、やはり希望の光。
分量的にも内容的にも、これだけのものを読み終えて、最後、希望を胸に本を閉じることができるというのが素晴らしい。
まさに、「超弩級」の名にふさわしい、SF、ミステリ、戦争小説、政治小説、すべてを含んだエンタテインメント。
そして、人類、国家、政治、戦争、などについて考えるきっかけを与えてくれる本でもあるので、腰帯にも書いてありましたが、「晩飯を抜いてでも買って読むべし」!!






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