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イザク

Author:イザク
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昔のSF。宇宙とかロボットとかそういうSFっぽいもの。
本一般。映画一般。特撮ヒーロー。仏像。友情モノ。
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(原作も1974年の映画も有名なため、あまりネタバレを気にせずに書きますのでご了承ください)

【映画カバーバージョン】華麗なるギャツビー (角川文庫)【映画カバーバージョン】華麗なるギャツビー (角川文庫)
(2013/06/25)
フィツジェラルド、大貫 三郎 他

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夏ワンピとハイヒールで目いっぱい大人のお洒落をして、銀座に繰り出して映画「華麗なるギャッビー」を見てきました~!
ストーリーは知らなかったのですが、原作の「華麗なるギャッビー」が、贅沢かつ豪華絢爛な内容、という事は知っていたので、ここはやはり見る側もより一層雰囲気に浸るため、華麗に見るべきだと思いましてww

この映画、あまりヒットしていた様子は無かったのですが、見た人の評判はわりと良くて、一日一回の上映ながらロングランを続けている映画です。1920年代のニューヨーク、世界大恐慌がはじまる前のバブルに浮かれる上流階級や成金たちの、贅を尽くした夜ごとの大パーティと乱稚気騒ぎ。そこに現れたギャッビーという謎の男(レオナルド・デュカプリオ)の半生を、隣人であり彼の唯一の理解者、親友でもあったニック(トビー・マクガイア)の目を通して描いています。
このトビー・マクガイアが思いのほか、良かったです!
誠実でちょっと不器用で、最後までギャッビーの心の支えとなるニックを好演しています。「スパイダーマン」シリーズのピーター・パーカーと性格的に変わらない役柄、といえばそれまでですが(笑)、重要な役なのにあまり個性的であってはならない、難しい役どころだと思いますがトビーはほんとにピッタリでした。スパイダーマンシリーズで見せていた地の語りの上手さも再認識しました。
ギャツビー役のディカプリオは、顔だけ見ているとそこらのとっちゃんボーヤみたいな、高貴さの感じられない顔立ちなのですが、立ち姿というか背恰好に、気品と貫録があり、見慣れてくるとクルクル変わる表情の豊かさ(表情に乏しいトビー・マクガイアと対照的)などが少年っぽい稚気に見えてきて、非常に陰影のある人物像でした。やっぱりデュカプリオって味のある、上手い、いい役者だなあ、って改めて感心しました。
イマイチだったのがデイジー役のキャリー・マリガン。「ドライヴ」という映画に出ていた時は、少し生活に疲れたような、若い人妻を清新に演じて非常に魅力的だったのですが、この映画の中ではそんな彼女のナチュラルな良さがむしろ貧相に見え、安っぽくしか感じられず、ギャッビーがすべてを賭けて愛し抜く女にはとても見えないのが残念。映画を見ると分かるのですが、ギャッビーは彼女に恋するというより、彼女に代表される上流社会の雰囲気に恋する、恋に恋するみたいな傾向があるんです。だから、(原作を読んでないのではっきりしたことは言えませんが)デイジーという女性は、外見は華やかだけれど内面はむしろカラッポなんじゃないか、と思えるのです。演技としてはお人形さんみたいな方がむしろいいのでは。後述する1974年版のミア・ファーロゥの方が、そんな華やかではかない風情のデイジーにはピッタリだったのでは、と思います。

第一次世界大戦が終わり、コルセットのついたドレスと結い上げた髪の時代から、断髪とまっすぐなラインの足を出したドレス、ジャズ、無声映画、そしてアールデコへと変わっていく時代、パリ、ロンドンからニューヨークが世界の中心へと移った時代。この時代の独特の、どこか子供っぽい華やかさや狂騒感って何なんでしょうか。歴史を習い、直後に世界恐慌と第二次世界大戦が始まる事を知っている私たちの目から見ると、「奢れるもの久しからず」とでもいいますか、すごいなあという気持ちよりも空しさ、無常観のほうが先に立ってしまいます。映画はそんな時代の雰囲気が良く出ていて、特にギャッビーの自宅で開かれる盛大なパーティの派手さ、ゴージャスさには、丁寧にお金をかけて作られた映画だけが持っている画面の力と輝きがあり、見事の一言です。
また、この時代はまだ上流階級の文化も残っているため、姿勢が良く動作が洗練された執事たちが大量に登場するのも見どころの一つと言えましょう(笑)
門の両脇に立っている二人の黒人の執事とか、ヨットの上で微動だにせず立っている執事とか、もうみんなカッコ良くて、執事マニア必見の映画です(笑)

映画全体が美しい衣装と花々と調度品にいろどられており、非常に華やかで見ているだけで気持ち良くなります。
白黒の枠が金色になってスーッと奥行きが出てくる、オープニングの始まり方も素敵でした。報われぬ愛(でも、ちょっとカン違いしている感アリ)を貫くギャツビーが哀れです。
犯罪映画やSF映画ばかり見て心がすさんだ時、たまにはこういう20世紀の文学を原作とした、品格のあるドラマの世界を愉しむのも良いかと思われます。


「華麗なるギャッビー」といえば私の年代だと、ロバート・レッドフォードとミア・ファーロウが演じた1974年の映画の印象が強いのです。

華麗なるギャツビー [DVD]華麗なるギャツビー [DVD]
(2010/03/26)
ロバート・レッドフォード、ミア・ファロー 他

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そのころはまだ恋愛映画を見るような年齢ではなかったのですが、当時ハリウッド最高のイケメン俳優だったレッドフォードとミア・ファローの真っ白い服が印象的なポスターは今でもよく覚えています。6歳年上の姉が見に行ってキャアキャア言っていたのも覚えておりますw

グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)
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スコット フィッツジェラルド

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原作は村上春樹も訳してるんですね。
この表紙のコワイ目玉は、栄華を極めるニューヨークのすぐ隣にある炭鉱街にそびえたつ眼医者の看板です。
「神の眼」の象徴として、映画にも何度も出てきていました。
でも、この表紙の本を手に取るのはコワイなあ(笑)
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