プロフィール

イザク

Author:イザク
好きな物・好きな人(順不同)

昔のSF。宇宙とかロボットとかそういうSFっぽいもの。
本一般。映画一般。特撮ヒーロー。仏像。友情モノ。
西尾維新先生。舞城王太郎先生。荒木飛呂彦先生。奥泉光先生。円城塔先生。津原泰水先生。山岸涼子先生。松本大洋先生。三上骨丸先生。白鵬様。食パンちゃん。

カテゴリ

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:


エル・トポ HDリマスター版 [DVD]エル・トポ HDリマスター版 [DVD]
(2011/03/04)
アレハンドロ・ホドロフスキー、ブロンティス・ホドロフスキー 他

商品詳細を見る

1970年のメキシコ映画。
私の学生時代から、カルトムービーとして名を馳せていた伝説の映画です。
若い頃からずっと、「グロいらしい」という噂で怖くて見られなかったのですが、最近下の娘が大学の映画研究会に入って、そこの先輩たちに勧められて借りてきたので、覚悟を決めて一緒に見ることにしました。
人生の宿題をひとつ片付けた気分です(笑)

いやー、冒頭から「住民すべてが虐殺された村」とか出てきちゃって、真っ赤な血の池をザブザブ歩く主人公を見て「もうやめよっかな・・・」と思っちゃいました。
でもまあ、最近の映画はけっこう普通にグロかったりするし、「冷たい熱帯魚」に比べればほとんどのグロは耐えられるので何とか最後まで見ました。後半、フリークスだらけの集落が出てきて、しかも彼らが惨殺されたるするので、何というか、・・・「良い子は見ちゃダメ!」というか、いかにもカルトムービーらしいカルトムービーでした。

黒服のガンマン、エル・トポ(「もぐら」という意味だそうです)は7歳の息子(なぜか全裸w)と砂漠の旅を続けていた。住民が虐殺された村にたどりつき、犯人の無法者たちを倒す。息子をその場に残し、その時救った女と新たな旅にでる。そして、女にそそのかされ、砂漠にすむ4人のマスターを倒して最強のガンマンになる事を決意するのだが・・・。
(この先、更に驚く展開が続くのですがネタバレなので控えます)

ストーリーは筋が通ってなくて、ちょっとフェリーニ監督の「サテリコン」を思い出す感じ。
特徴的なのは強烈な宗教臭がすること。各章のタイトルも「創世記」「預言者たち」「詩篇」「啓示」といった具合です(ただし、何が創世で何が啓示なのかサッパリ分からない)。
エル・トポの両手両足に血がついている場面があるのは聖痕という意味だろうし、後半出てくる町の教会では、不気味なシンボルマークを描いた布で十字架の壁が覆われたりしているのも意味深な感じ。
(この、シンボルマークというのが、三角形に一つ目で、まんまイルミナティの目なんですけど・・・!?)
聖書やキリスト教の知識がほとんど無いので、何か隠された意味があるのかもしれませんがよくわかりません。そして多分、あまり深い意味はないと思う(笑)。エル・トポをキリストに重ねて解釈しても良いのだろうけど、そう思って見てもあまり感動とか衝撃とか変わらないと思います。
それよりも、奇妙な人々がどんどん出てくる奇妙な映画としての側面が強くて、全く関係ないのですが「ジョジョの奇妙な冒険」を連想してしまいました。冒頭に出てくる無法者たちの、どうしようもない野卑さ加減とか、その親玉の「大佐」の、女に下着からブーツまで全部着させる尊大さとか、もう登場人物すべてが何らかの「過剰さ」を持っていてちょっと笑えるのです。
特に好きなのが、砂漠の真ん中で大量のウサギを飼っている、正確無比なガンマンの男。エル・トポがウサギの死体を毛布がわりにしてそのなきがらを覆うのも異様だったし、いきなりその死体が燃えだしたのも変すぎると言うか・・・ww
こういう、普通の人じゃあ考えつかないような事をヌケヌケとやっちゃうのが面白くて、私にとってはこの映画、意外にも楽しい映画でした。
村の4人の修道僧(全員青い目!)が、無法者たちに乱暴されるとことかも色んな意味で過剰で好きですね~。すみません美しい男が襲われればそれで満足なんです自分(笑)
そもそも、7歳の息子にせめてパンツくらい穿かせてやろうよ(笑)

画面が綺麗なのも印象的で、メキシコの青い空に絵に描いたような雲がポカリポカリと浮かんでいる感じとか、やはり荒木先生の「ジョジョ」に通じる乾いた空気感です。
画面の構図も、人物の言動も面白いものが多くて、この先我が家で「それ、エル・トポっぽいね」「エル・トポに出てきそう」といった言い回しが流行る予感がしますw
アングラに興味のある人はやはり、見ておいて損はないかなあ、という感じ。
必見というタイプの作品ではないですけど、若い時に見ておくと、映画を見る目が広がりそう。
関連記事
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://isaac936.blog.fc2.com/tb.php/788-4cd24772

 BLOG TOP