プロフィール

イザク

Author:イザク
好きな物・好きな人(順不同)

昔のSF。宇宙とかロボットとかそういうSFっぽいもの。
本一般。映画一般。特撮ヒーロー。仏像。友情モノ。
西尾維新先生。舞城王太郎先生。荒木飛呂彦先生。奥泉光先生。円城塔先生。津原泰水先生。山岸涼子先生。松本大洋先生。三上骨丸先生。白鵬様。食パンちゃん。

カテゴリ

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:


イリヤの空、UFOの夏〈その1〉 (電撃文庫)イリヤの空、UFOの夏〈その1〉 (電撃文庫)
(2001/10)
秋山 瑞人

商品詳細を見る


SF評論家、大森望の本で激賞されていたので読んでみました。
面白い事は面白いのですが、2001年の本ですので、うーん、なんだか古臭い。

(↓この本ですごい褒められていました。日本と海外の年間のベスト作品を紹介しているのでSFが読みたい人には便利です。それにしても大森望の読書量って凄まじい・・・)
21世紀SF1000 (ハヤカワ文庫JA)21世紀SF1000 (ハヤカワ文庫JA)
(2011/12/07)
大森 望

商品詳細を見る


西尾維新以外のラノベをほとんど読んだ事がないのですが、何となくイメージとして、ラノベは大きく2種類に分けられると思います。

①「最終兵器彼女」系
「最終兵器彼女」という作品も、タイトルだけ知っていて読んだことはないのですが、俊逸なタイトルですよね。
中学生くらいの妄想、世界の破滅とか世界戦争とかいったワールドと、不器用で甘酸っぱい青春ラブストーリーとが合体した、いわゆる「セカイ系」を一言で言い表した名タイトルだと思います。
「彼女」は人間兵器であったり優秀な戦闘員であったりするので、「ぼく」の想いは結局実を結ばない事が多いです。アニメ「ほしのこえ」とか、エヴァンゲリオンの綾波とシンジの関係もこの系列。
今回の「イリヤの空、UFOの夏」はこっち系。

②「猟奇的な彼女」系
猟奇的、というのも乱暴な言葉ですが適当な言葉が見つかりません。「高圧的」がやや近いかな? 
変人であったり奇天烈な秘密があったり超マイペースであったりする「彼女」に、振り回される「ぼく」の学園コメディ。
エヴァでも、アスカとシンジの関係はこっち系。
ハルヒとかニャル子さんとか。

さて、「イリヤの夏、UFOの空」ですが、戦闘機パイロットとして育てられた女の子、イリヤと中学二年生の男子生徒、浅羽くんの、ボーイミーツガールの青春学園ストーリー。後半は浅羽とイリヤが軍の追手をかわし、逃避行を続ける話になって行きます。
楽しむ事を知らずに育てられ、強い薬品の副作用でしょっちゅう鼻血を出したり倒れたりするイリヤが、典型的な綾波キャラなんですが、こういうのって流行してたんでしょうか? 中学校に編入し、少しずつ同世代の友人を作っていくイリヤが健気です。前半は、そんな特殊な事情のある女の子が巻き起こす学園コメディの様相も、多少あります。つまり、②の要素です。
いろんな要素をテンコ盛りにして、最後は泣かせる話になっています(最後の数十ページは活字が読めなくなり、涙をふきふき読みました)。変人の水前寺先輩のデート盗聴事件とか、浅羽に惚れている女の子、晶穂とイリヤの大食い対決とか、エピソードの数々も楽しい。(エピローグで、晶穂がこの時の写真を大事にしているのにはマジ泣いた)
頼りない男の子だった浅羽くんが、イリヤを守るために成長していく、良質ジュブナイル小説の趣もあります。

恋あり友情あり世界の秘密あり、至れりつくせりの本なのですが、・・・うーん、どうしても、「こういうの流行ってたよね」という印象なんですよね。
西尾維新先生の本は、内容がどんなにつまらなくても(スマン・・・)、必ず会話や描写、発想などにあっと思うような新鮮さがあって、それはつまり西尾維新という人そのものに、読者として惹きつけられているのだと思うのですが、残念ながら「イリヤの夏~」にはそういう新鮮さがないんです。だから、どんなに話として面白くても、インパクトが薄い・・・。
若い人で、初めてこの手の本を読む人だったら大感激しそうな気はするのですが。この年になると、ほとんどの本は「あー、このパターンね」で終わってしまうのがつらい所。
大森望が褒めるだけあって、話は良くできているしSFとしても面白いです。面白いんだけど・・・けなしてばかりでスミマセン。
関連記事
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://isaac936.blog.fc2.com/tb.php/796-6abd2a7c

 BLOG TOP