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来た・・・。
ついに来た・・・。
皆川博子大先生の「開かせていただき光栄です」の、待望の続編、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
(「開かせていただき光栄です」の感想はこちら)

アルモニカ・ディアボリカ (ミステリ・ワールド)アルモニカ・ディアボリカ (ミステリ・ワールド)
(2013/12/19)
皆川 博子

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ぎゃーん!
面白いよう面白いよう・゜゜・(>_<)・゜゜・。(感激のあまり落涙)
普段あまりミステリは読まないので、この作品がミステリ、謎解きとしてどの程度のレベルなのかは分かりませんが、個人的にはもう数か月ぶりに、「読み終わるのが惜しい」と思わせてくれた本です。美味しいケーキを食べている時のような、ほとんど生理的・官能的な快感がありました。
筋立てに関係なく、ただ文章を追っているだけでも面白く気持ちがいいのです。それはもちろん文章の上手さだけでなく、個性的な登場人物たちの会話が楽しくまた粋なこと、彼らの知的さや情熱が小気味よいこと、また皆川先生ならではの、上質な耽美に満ちていること。などなどの要素があります。
それに何たって「開かせて・・・」の続編ですからね、頑固な解剖学者ダニエル先生や相変わらず仲良しなバートンズの面々、盲目の判事サー・ジョンやその助手のアン、などに会える、あの声がまた聞ける(聞けないけど)だけでも、前作のファンには嬉しいもの。
そしてもちろん、あの「開かせて・・・」の続編であるからには、「開かせて・・・」の最後で××した××と××のその後の話にもなるわけで・・・。しかし××の××があんな凄惨なものだったとは・・・。
(「××」は文字数と関係なくすべて2文字分にしてあります)

・・・と、いうわけで、「開かせて・・・」を読んで楽しまれた方にはもう必読、これを読まずして何を読む!!?? という本なのです。ただ、続編としての性格が強すぎるため、この本から読むことはできません。必ず「開かせて・・・」からお読みください。
いいなあこれから「開かせて・・・」を読む人、羨ましい。

↓最近、文庫になりました。この機会に是非! 
開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU― (ハヤカワ文庫 JA ミ 6-4)開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU― (ハヤカワ文庫 JA ミ 6-4)
(2013/09/05)
皆川 博子

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「アルモニカ・ディアポリカ」とは、コップに水を入れてその縁をこすって音を出す楽器の名前。普通はグラスハープと呼ばれる、アレです。
このグラスハープを作り上げた男とその恋人が、18世紀英国で国王もが関係する、ある事件に巻き込まれてしまう。
14年後、天使のように見える屍体が発見される。屍体の胸には、
「ベツレヘムの子よ、よみがえれ! アルモニカ・ディアボリカ」
という奇妙な文字が書かれていた。
盲目の判事サー・ジョンと、その下で働くようになっていたバートンズの面々はこの事件に興味を持ち、調査を進めるうちに、5年前の事件で××した××たちに××することになり、そして・・・。

前作同様、込み入った多くのエピソードを一つにまとめ上げていく手腕はお見事のひとこと。エスターとアンディの物語、ケイトと××の物語、××の過去、などの数奇な運命と、落雷の実験でおなじみフランクリン博士の発明品をめぐる顛末、愛と友情と復讐にいろどられた物語。
そして相変わらず、登場人物が魅力的なのよね・・・。
誠実で知的なアルが一番のお気に入り。ヘタレキャラの××も可愛いw
前作で色濃かった英国流のユーモアが、やや影をひそめているのは残念ですが、内容自体が前作より暗めなので致し方ないかと思います。代わりに耽美度が増しているのでプラマイゼロって事で(笑)
それにしても、皆川先生は御年82歳。
なのにこんな重厚かつ色っぽく、所々ギャグも冴えている本をお書きになるなんて本当に素晴らしい。私の理想とする女性であります。
是非シリーズ化して続編を書いて欲しいんですが・・・。

以下はネタバレ感想なので「続きを読む」で。

2012年版の「このミステリーがすごい」の「私の隠し玉」コーナーで皆川先生は、「開かせて・・・」の続編、というか5年後の話をやります、ナイジェルの過去が明らかになります、とおっしゃっていたんですよね。
と、いう事は、「開かせて・・・」を書いている頃からこの「アルモニカ・・・」の構想、というか元ネタはあったという事なのでしょうか。
それにしても、まさかナイジェルが死んでしまうとは(T.T)
離れ離れになってもバートンズは一つ、と思っていたのに(T.T)
でも代わりに、元少年詩人のネイサンがヘタレっぷりを発揮していい味を出していましたねw
ネイサンとアンが相性良いのも微笑ましい。この辺も更に、続編で掘り下げて欲しいww

そしてエドの奴は相変わらずだなぁ・・・(T.T)
プライドが高くて傲慢で孤高で・・・。
でも、ラストでダッシュウッド卿を脅した幽霊騒ぎは可愛かったですねww サー・ジョンも一安心でしょうww
あんまりサー・ジョンに心配かけんなや、まったく!

それにしてもナイジェルの過去は凄惨でした・・・。
正直、ちょっと重すぎて、前作のあの軽快な感じが失われてしまったのが残念ではあります。あと、「開かせていただき光栄です」という、あのタイトルの衝撃から比べると「アルモニカ・ディアボリカ」というタイトルは地味かなあ。「暴かせていただき落涙です」(←適当)とか、何か共通した感じのタイトルが良かったです。
表紙絵はその点ブレがないですねーw 続編かくありたし、という表紙です。
青が基本なのは、勿忘草の花の色だからでしょう。胸に文字が書いてあるのはもちろん、骨盤のあたりに透明なグラスがいくつか描かれているのも芸が細かいです。
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コメント

一年以上も前の記事にコメントするのも
変かなとは思いましたが、イザク様の
感想が面白すぎたので、コメントしたいと思いました。
アルモニカディアボリカ面白いですよね。
アンとネイサン、ダニエル先生が好きです。皆好きですが。
文章を読んでいるだけで幸せな気分に浸れるという感覚、
分かります。登場人物の掛け合いも面白いですよね。
私は、前作では少し刺々しかったのに今作で所々乙女っぽい
一面を見せたアンが好きになりました。
続編早く出て欲しいです。もう1回解剖ソングを聞きたいですよね。アルモニカ~では聞けなかったのが残念です・・・。
バートンズがバラバラになっていくのが切なすぎます。

いらっしゃいませ~!

キャラメル様、いらっしゃいませ~!

> アルモニカディアボリカ面白いですよね。
> アンとネイサン、ダニエル先生が好きです。皆好きですが。

そうそう! わかります、みんな好き!
でも特に「アルモニア~」ではアンとネイサンが好き!
ネイサンは完全にヘタレキャラになって可愛いすぎです。

前作に比べ、ダニエル先生の解剖ネタが少ないのがやや寂しいですよね。あの、グロいくせに妙に陽気なスラップスティックコメディみたいなノリが好きでした(解剖ソングも、大好きです)。
この先の続編って、出るんでしょうか。出るとしたら、サー・ジョンの事件簿、みたいな?
寂しいですが、エドが帰ってくることはなさそうな気がします・・・

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