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イザク

Author:イザク
好きな物・好きな人(順不同)

昔のSF。宇宙とかロボットとかそういうSFっぽいもの。
本一般。映画一般。特撮ヒーロー。仏像。友情モノ。
西尾維新先生。舞城王太郎先生。荒木飛呂彦先生。奥泉光先生。円城塔先生。津原泰水先生。山岸涼子先生。松本大洋先生。三上骨丸先生。白鵬様。食パンちゃん。

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早いもので、今年の9月には亡父の七回忌がやってきます。
父は大正の生まれで、もし存命ならば今年90歳になっていたわけですが、今の世に生まれていたならば立派なオタクになっていただろうなあと思われますw

父は千葉の農家の出身ですが幼少時より頭が良かった(その代わり運動神経はゼロw)ために、当時としてはエリートコースだった陸軍士官学校に入学し、卒業後は小隊を率いたりしていたのですがすぐ終戦になり、それからアルバイトをしながら大学を卒業、サラリーマンとなり戦後の右肩上がりの経済の中でそれなりに家庭を持ち家を建てた、典型的な昭和の男でした。

しかし今思い返してみると、彼の中のオタク気質は脈々と私に受け継がれているなと思う訳ですww
父は確かに頭が良かったらしく、家の中に中国の古典や歴史書が全集で揃っていまして、子供の頃はどこの家の親も、大人というのは難しい本を読むものなのかと思って気にも留めていませんでしたが、自分が大人になってみるとそんな事はまったくなく、本好きというのはカラオケが好きとかバイクが好きとかいうのと同じ、趣味の問題だと気付くわけです。昭和初期のインテリの教養といえば、ヨーロッパ系か中国系だったわけで、父は中国オタクだったわけです。家庭内の話題には出しませんでしたが、一度も聞いたことのないような難しい四字熟語などをたくさん知っていました。
他にも父はいろんな方向に趣味を持っていて、知る限りでも、謡曲と仕舞(能の唄と舞)、お茶、座禅、俳句などなど、教室やら禅寺やらに通い、そこそこ物にしていたようです。
なんかこう、この手の知識欲旺盛で実践にまでのめりこむタイプのオタクって現代にも多いじゃないですか。
歌舞伎や宝塚が大好きな、ミーハーでもありました。

しかし彼のオタク気質が最も良く表れているのが「女の子好き」(「女好き」ではない、念のため)という側面ww
戦後すぐに、父はハリウッド映画やディズニーアニメにのめり込むのですが、女優さんが美しい映画が大好きなのですよ。特に好きなのがオードリー・ヘップバーンの映画とか、ヒッチコック監督の映画とか、女優さんが品が良くて清楚な感じ。当時はビデオ屋さんがなかった為、TVの洋画劇場などでこれらが放映されると必ず見させられました。
逆に、女優さんが色っぽいのは苦手だったみたいで、ブリジット・バルドーとかソフィア・ローレンを褒めているのを聞いた覚えがありません。
逆にディズニーアニメが大好きで、特に「白雪姫」と「不思議の国のアリス」に関してはいろんな薀蓄を語られました。(2次元少女が好き、という痛い性癖w 当時としては珍しかったのでは)
極め付けは「女は馬鹿なもの。主人公は馬鹿なほうが面白い。だからディズニー映画は主人公が女の子のものしか面白くない」という、ドン引きレベルのセクハラ発言。しかしこの言葉を聞いたとき私は親の言葉を疑う事を知らない小学生だったため、長い事ディズニー映画はプリンセスものしか面白くないのだと思っていました。結婚して子供に見せるために「ピーター・パン」や「ピノキオ」を借りてきて、初めて「こんなに面白かったの!」とびっくりしました。
まあ、昭和中期の、当時の大の大人がアニメの主役について真顔で論じるということが彼のオタク気質を如実に表しているわけですがww
自分がこの年になると、父の言わんとする事もわかるのですが・・・「女性というものは懸命すぎて愚かなものだ。そういう女性が運命に翻弄されるタイプの映画が面白いと思うなあ」というような意味の事を言いたかったんだなあ、とw
何というか、オタク特有の「自分のこだわりポイント」だと思われますw
まあ、私も常々「お馬鹿高校生男子が一番カワイイ!」と公言してますので、似たり寄ったりですww
そんな、女の子好きな父がジブリ映画にハマらないはずがありませんww 特に気に入っていたのが「となりのトトロ」で、千葉の山奥で育った少年時代を思い出すらしく、カンタが無言で傘を差しだす場面では何度見ても必ず「この気持ちは分かるなあ」と言っていました。

そんな父の性質のおかげで、実家では浮気沙汰や夫婦喧嘩など血の気の多いトラブルが皆無で、穏やかな子供時代を過ごせたことは感謝していますし両親を尊敬もしています。
自分が結婚してみて初めて、それがどんなに難しいことかが良く分かったからね・・・(T.T)

80歳近くなってからはパソコンにも興味を持ち始め(新しい機械が好き、という側面もあった)、入門書を何冊も買って独学していたのですがイマイチ不器用というか要領の悪いところがあったため、ひそかに書き溜めていたらしい自分の半生記を、上書きのミスか何かで消してしまったのは娘の目から見ても辛かったです。

私はオタクと呼ばれる人たちの薀蓄や熱い語りを聞いているのがけっこう好きなのですが、やはり自分のそういう性質は父によって培われたものだと思います。
子供というものはあまり親の話を真面目に聞かないものですが、もし、父が自分と同世代だったら、もっと彼の話を熱心に聞いてあげられたのになあ、と思うと残念です。
あと、若い頃は拒否反応があり、父の軍隊時代の話をまったく聞かなかったことも後悔しています。
まあ、いろいろ考え合わせると、私の父というのはなかなか面白い男だったようです。
そして、頭の良さはともかく、彼のオタク魂は私に受け継がれているのを感じますww
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