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イザク

Author:イザク
好きな物・好きな人(順不同)

昔のSF。宇宙とかロボットとかそういうSFっぽいもの。
本一般。映画一般。特撮ヒーロー。仏像。友情モノ。
西尾維新先生。舞城王太郎先生。荒木飛呂彦先生。奥泉光先生。円城塔先生。津原泰水先生。山岸涼子先生。松本大洋先生。三上骨丸先生。白鵬様。食パンちゃん。

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俺は馬鹿か~!!??

日曜日、先日着物を買った店に無料着付け講習の3回目を受けに行きました。
帯結び難しいです。先は長そうです(T.T)

さて、今日教えてくれたのはSさんという年配のお喋りな女性なのですが、そのSさんが、講習が終わったあとに、
「結城紬を仕入れたのよ~。ちょっと合わせてみましょうか」
と、なんでも先日、茨城の「結城紬」という紬の産地から仕入れてきたという反物を見せて、着付けしてくれました。
深い緑にチラチラと白い絣の模様が入っていて、雪の結晶のようで美しい反物です。
例によって「〇〇さんにはこの色が似あうと思うのよ~・・・。アラ素敵、すごく似合う~!」などと言われましたがもちろん紬など、「おそろしく高級」というイメージしか持っていなかったので、買う気はサラサラ無く、(いいもん見せてもらったな)程度の気持ちだったのですが・・・。

Sさんが褒めちぎる後ろから、渋い和服をいなせに着こなした腰の低い若い番頭さんのような男性が登場。
「や、これは綺麗ですね。Sさんの選んだこの反物、難しい色だと思ったけど」
と言いつつ、両手に結城紬の資料などを持ってやってきて、結城紬というものがどのような工程で出来上がってきて、今やいかに貴重なものとなりつつあるかをさり気なく説明し始めました。
「反物というのは同じものは他にありませんからね。出会いが大事なんですよ。あまりにお似合いなので、ついつい・・・」
などと口上手に話しかけてきますが、もちろん私としては買う気などなかったのです。
なにしろ普通に貧乏ですので。しかし、
「紬は、何年も着て洗えば洗うほど風合いが良くなるんですよ~。一生もの、いや、孫にまで着せられる、三代ものなんですよ~。もし、『着物を着なれてきたら、いつかは紬も着てみたい』と思ってらっしゃるなら、チャンスですよ~。今セール中ですのでここまで勉強させていただきます」
と、電卓を見せられてとうとう心がグラつきはじめました。そこに若い女の子の店員さんが来て、
「この反物、先日、他のお客さんが気に入って試着したんだけど、似合わなかったんですよ。顔が着物に負けちゃっていたんですよ。肌の色や顔立ちで、着物との相性ってありますからね。〇〇さんはその色が似あうから全体もほっそりして見えますよね」
などなどと言われ、とうとう・・・

買ってしまった!


3年のローンを組んで・・・。

いやあ恐ろしい、着道楽とはよく言ったものです。
着物は宝石に似ていますね。
若いころは全然欲しいと思わない。
ある程度、年配になって、そろそろ上品で上質なものが欲しいと思い始め、最初に手頃なものを一つ買ってみる。
すると、店に並んでいる品物や他人が身につけているものが気になりはじめて、目が肥えて品物の良しあしも分かってくる。高いものはそれ相応の品質を持っている、という事もわかってくる。
そして、次に買うときは、ちょっと値の張るものに手を出してしまう・・・!

アカンこれ、滅亡へのカウントダウンや~!
もうあの呉服屋には近づかん方がエエで~!
しかし・・・。
紬としては珍しい、深い緑のあの反物が仕上がってくるのが待ち遠しい自分がいる・・・。
しかも、
「あれに合う帯も欲しいな♪」
とか思っている~!

いつも倹約しているのに高価なものを衝動買いしてしまったことで、まだ少々混乱しています(笑)が、冷静になって考えればやはりあの着物はお買い得だったと思うのです。
あとは、自分が紬をバリバリ着て、
「元を取った!」
と思えればいいわけで。

前回の水色のポリエステルの着物を買った時から、
「これ着てお花見行きたいな。鎌倉行きたいな。寄席行きたいな。大相撲行きたいな。三味線習いたいな。カラオケ教室行って、発表会は坂本冬美か石川さゆり歌いたいな」
・・・と、夢はひろがる一方なのですよ。
今まで無視してきた、いわゆる「和」の世界が急に眼の前に開けてきた感じ。
子供ができたとき、「世の中には子供文化、ファミリー文化っていうものがこんなに豊かにあるんだなあ」としみじみ実感したものですが、それに近いです。私は持っていないけど、多分、車の免許を取った時の気持ちにも近いのではないかな。

まあとにかく、3年のローンで着物を買ったことを後悔しないためにも、今後がんばって着付けをマスターして、あちこちに着物でおでかけしようと思います。
あと、呉服屋の奥から反物を何本も持った番頭や店長があらわれ、
「奥様にはこれがお似合いだと思います」
みたいな感じで広げて見せてくれる光景は、時代劇なんかでよく見る呉服屋のイメージそのもので、時代が過ぎても呉服屋というものは変わらないものなのだなあと、妙に納得してしまいました。


着物ってねえ・・・。
キレイだなー、とは思うけど、自分とは無縁のものだと思ってました。
成人式とか結婚式とか、一生に数回、誰かに着付けてもらって着るものだと思ってました。
着ること自体がイベントだと思っていました。
手入れも着付けも面倒そうだし、何より高価そうだと思って、お金持ちのマダムの道楽だと思っていました。

それがッ!
よもや自分が、呉服屋のオバチャンの販売テクニックに乗せられ、着物一式をその場で注文してしまうとはッ!
しかも今、自分はこの先、着物の世界に楽しくハマッていくだろうな、という予感というか期待で一杯です。注文した着物が仕立て上がってくる日が待ち遠しくてなりません♪

なんでそんなことになったかというと、そもそも去年の冬コミで、貴腐人の友人が着物を着て現れたのが発端。
彼女が言うには、最近は外出は着物でのことが多いとのこと、着付ももちろん自分でやるとのこと。
若い女性の間で着物を着る人が増えている(キモ女?)というのは聞いたことがありましたが、私の友人にまでそれが広まってきたとは。
やっぱ着物はね、素敵なんですよ、どこにいてもパッと目立って華やかなんですよ、年齢を重ねていてもそれなりな魅力があるんですよー。
「一緒に着物着てまた大相撲見に行こうよー」
とのお誘いの言葉に、心がグラグラ揺れました。そういえば、母からもらったピンクの無地の着物が家にあったっけな、あれ、ちゃんとクリーニングに出せば着られるのでは・・・。
こうして私は、「着物を着られるようになりたい」という思いに取りつかれました。

そして先日、下の娘が無事成人式を終えたので、振袖をクリーニングに出したのですよ。
我が家の振袖は、母が若いころ、和裁を習っていたことがあり、反物から仕立てて縫ってくれたもので、私の成人式の時も着ましたし、上の娘の成人式にも着せた、由緒ある自慢の品なのです。
反物を買ってきてくれたのは今は亡き父であり、私にとっては両親の形見(母はまだ元気なのでこの言葉は違うw)、というか大事な思い出の品でもあります。
その振袖をクリーニングに出すとき、その、ひそかに自分で着ようと思っていたピンクの無地の着物を一緒に持っていって、「古い着物で、シミがついているんですが取れますか?」と聞いたところ、「顔のシミと同じでね、何年もたってできたシミは取れないのよー」と言われ大ショック~!
いや、着物のシミも顔のシミも、やっぱ取れないんだ・・・わかってはいたけど、断言されるとツライ・・・。
お店の人いわく、「古い着物はシミのつかない加工をしてないからねー。新しいのを買ったほうがいいですよ。でも、お母さんの形見(w)では捨てられないでしょ、私もそういうのが何枚も箪笥の奥にあるのよー」とのこと。
うーむ・・・、そうか。
勿体ないからって古い着物をまた着ようという考えは捨てたほうがいいのか・・・。

・・・と、ツラツラ考えながら、会社でこっそり和服メーカーのカタログなどを見ていると、安いポリエステルの着物などは1万円台のものもあることが判明。
コレだったら、汚れたってシミが出来たって惜しくはないし、家で何度も自分で着付けの練習をするにも丁度いいんじゃないか? と思い、帰りに駅ビルの中の呉服屋で、安い着物を実際に見てみようと思いました。
お店でキョロキョロしていたら販売員のオバチャンが声をかけてきたので、
「着物のことは良く知らないんですが、気軽に着られるお手頃なものを見せてください」
と言ったら、
「この色なんか似合いそうですよー、ちょっと試着してみますかー?」
と、まだ反物のままの布地を器用に私の身体に巻きつけて、帯も締めてくれて鏡の前でそれっぽく着付けてくれるではありませんか。細かい模様があるけど全体には水色の無地、実に私好みの色合いです。しかも安い!(仕立て代込みで19,800円、更にその日は20%引き)
帯留めや帯揚げも、配色のいいものを選んでくれました。
お店にいた、もう一人のオバチャンの店員さんも、
「アラ素敵。似合いますよー!」
と・・・。
こうなってはもう抵抗できません。着物、帯、長襦袢、帯留めと帯揚げ、一式その場で注文してしまいました。
(これだけ買っても5万円以内。ただし代金はもちろんローンでw)
仕立てあがったら、無料で着付けを教えてくれるそうです。
更に、その呉服屋では、着物を着て浅草や銀座にお出かけするキモ女の「おでかけ会」を企画しているので、ぜひご参加くださいとのこと。最後は飲み会になるとか。うーん、それも楽しそうw
シミの出来た古い着物も、大事なものであれば、濃い色に染め直したり、自分の体形に合うように仕立て直したりもできる、というアドバイスももらいました。
なるほどねー。
 
なんだかもう、ここ数日、TVを見ていても演歌歌手の着物の帯の色が気になったり、図書館にいっても着物の本を借りてしまったりと、けっこう着物のことで頭がいっぱいです。
クラス会とか無いかなー、あの水色の着物、着ていきたいなー、とか・・・。
しかし、今回そろえた一式は本当に、ポリエステル100%、お手頃価格の入門編。
上を見ればキリがないのが、着物の世界。
まあ、この先ずっと楽しめる、新しい趣味ができたと思えばいいのか。趣味とは金のかかるもの。
とりあえず大相撲5月場所に着物を着ていくことを目標に、着付けの練習もがんばるぞー!

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